劇場公開日 2014年1月25日

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「エキサイトしたのは監督だけ?ここまで笑えないコメディーは逆に必見の価値有りか?」アイム・ソー・エキサイテッド! Ryuu topiann(リュウとぴあん)さんの映画レビュー(感想・評価)

1.0エキサイトしたのは監督だけ?ここまで笑えないコメディーは逆に必見の価値有りか?

2014年2月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

普段あまりスペイン映画を観る機会がない私は、この作品がペドロ・アルモドバル監督作だと言う事と、映画のフライヤーが何となく面白そうな絵柄で、コメディー映画として上質かな?と予感させるものを感じたので、観に行ったのが悪夢の始まりでした。
それと同時に、最近は尺の長い映画も多いので、尺が短い映画は時間的にも融通が効いて、嬉しいのもで、観る作品を決定する上では大きな要素に自分の場合はなっているのだ。

しかし、この作品は90分と言う短い作品であるにも拘わらず、蟻地獄のようなエンドレス感に、最期の最期迄、苦痛で一杯の1時間半だった!!

スペイン語が全くダメだと言うのが、大きな理由の一つかも知れないが、全く笑えないのだ。

昨年のヒット作「テッド」も単なるエロオヤジギャグのクマ映画、巷ではクマモンが人気なので、クマキャラが幸いしてか、何故だか大ヒットって感じで受けていたけれど、どちらかと言うとあの映画も馴染めずにいた私には、本作のような、お下品な下劣なオネエキャラの客室乗務員フライトアテンダント物を笑って観よと言う方が無理と言うものだった。
完璧に選択ミスでした!

タイトルは確か、「フライング・ハイ」だったと思うけれども、あの映画のように、色々な作品のパロディーのようなお笑い物や、映像的に俳優の動きや表情などを面白く見せる、ジム・キャリーの出演作品の様な作品ならば大いに楽しめる。
本当に面白ければ、異文化圏や、言葉の相違を越えて、万国で共通して楽しめる事が出来るのがコメディー映画の良い所なのだ。単なる下ネタだけの言葉の妙だけで笑わすのは、映像作品としてはハードルが高過ぎるのではないだろうか?
特にこの監督のような、高齢になってはオヤジギャグ的な、ステレオタイプのシモネタオンパレードでは、既に時遅し、と言う感じである。
元々、「抱耀のかけら」「オール・アバウド・マイマザー」監督ではこの手の映画は始めから無理が有ったのだろうね。

これぞ立派なワーストムービーの上位にマークされるべき作品だよね。
久々に時間の無駄な映画に御対面したと言う実感一杯の作品でした!
猿も木から落ちる?のか・・・ペドロ監督も作風のシフトに失敗するのですね?
ここまで笑えないお笑い映画は必見の価値が逆に有るのかも知れない!
オネエさん方3人組が踊り唄うシーンがあるのが、唯一の救いかも?
冷やかに、醒めた視線で本作を観ていた横で、50代近いキャリアウーマン風のOLのお姉さまが大笑いして観ていたので、私は更に恐怖を倍増させてしまいました!

ryuu topiann