劇場公開日 2014年6月21日

「いつもと違う芦田愛菜だよ!」円卓 こっこ、ひと夏のイマジン 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

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4.0いつもと違う芦田愛菜だよ!

近大さん
2015年1月12日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

幸せ

小学3年生の琴子。通称こっこ。
大阪の団地で両親、祖父母、三つ子の姉と暮らし、夕食時は家族皆で円卓を囲む。

こっこは普通の事が大嫌い。
吃音やものもらいや不整脈を患うクラスメイトに憧れ、真似して。
何にでも興味を持ち、気になった事はジャポニカ学習帳にメモ。
性格は小生意気で、口が悪く毒舌家。

そんなこっこを演じるのが、芦田愛菜。
愛くるしく、よく泣く演技で子役にしてシリアスな役が多い芦田愛菜の、これまでのイメージを覆す活発な役柄が新鮮!
元々、大人の俳優にも引けを取らない演技に定評あったが、今回の演技力の高さにはひときわ驚かされる。
「うっさい、ボケ!」「黙れ、ヒラ社員」「凡人め」などなど関西弁でまくし立て、まさか芦田愛菜の口からこんな台詞を聞くとは。
「ウチのマネージャー、使えないんだ」なんて台詞もいずれ言いそう?(笑)

人と違う事が、「かっこええ!」。
でも、不整脈を患うクラスメイトの真似をした時は、さすがに先生にマジ顔でたしなめられる。
何で?
お母さんが妊娠。家族は大喜び。
でも、こっこは嬉しくない。
別に嫉妬じゃないけど、何がそんなに嬉しいの?

この年代の子なら誰もが抱く「何で? 何で?」の好奇心。
もう可愛いだけの幼子じゃなく、色々考えるようになって抱くモヤモヤとした感情。
それらをあくまで子供目線で実に巧みに描写している。

こっこのひと夏。
多くの体験をしたイマジンなひと夏。

こっこの家族には、個性派揃い。中でも、羽野晶紀お母さんと平幹二朗おじいちゃんが好演。
クラスメイトも皆、巧い。
特に、親友で吃音症のぽっさんの内向的だけど優しい雰囲気がイイ。

もっとコテコテの関西コメディと思ったら、笑いと涙を織り交ぜ、感受性のある仕上がり。
同じ西加奈子原作の「きいろいゾウ」は退屈で仕方なかったが、行定勲の演出も冴え、好編に。
文部省推薦にしてもいいくらいの児童映画の良作。

コメントする (コメント数 1 件)
共感した! (共感した人 2 件)
近大
2015年8月4日

劇中で少しだけ人の「死」と言うものについて語られていましたけど、僕自身も「死」の恐怖を感じられるようになったのが、こっこと同じ小学三年生の時でしたね。
しかも、校舎の階段を上がっている時に突然に (笑)。
自分が死んだら、この心と言うものは一体どこに行ってしまうのだろうか?肉体ではなく、心(気持ち)が消えて無くなってしまうことへの恐怖を感じましたね。
そう言った意味では、こっこと同じようなマセたクソガキだったのかもしれません (笑)。

みつまる。
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