ポリス

劇場公開日:2013年11月9日

解説・あらすじ

フランスで動員183万人を超えた、名匠モーリス・ピアラのフィルモグラフィの中で最大のヒット作。妻に先立たれた麻薬捜査担当の警察官マンジャンは、捜査の過程で若い女性容疑者ノリアとめぐり合う。やがて仮釈放されたノリアと偶然再会したマンジャンは、次第に彼女にひかれていく。主演のジェラール・ドパルデューはベネチア国際映画祭で男優賞を受賞した。2013年、特集上映「フランス映画の知られざる巨匠 モーリス・ピアラ」で日本劇場初公開。

1985年製作/114分/フランス
原題または英題:Police
配給:ザジフィルムズ
劇場公開日:2013年11月9日

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映画レビュー

3.5 ソフィー・マルソーの刑事物語

2026年2月27日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

難しい

斬新

日本では劇場公開されず『ソフィー・マルソーの刑事物語』の邦題でVHSスルーされ、DVD化に際しても同じ邦題のままだったが、2013年に特集上映「フランス映画の知られざる巨匠 モーリス・ピアラ」で日本劇場初公開された際に『ポリス』という邦題に変えられた。だがDVDは再発売されていないため相変わらず『ソフィー・マルソーの刑事物語』のまま。邦題と違ってソフィー・マルソーは刑事ではなく、というか主人公でもなく、主演の刑事役はジェラール・ドパルデューで、ソフィーは容疑者の1人でヒロイン役である。

なんというかちょっと変わった作風で、アクションでもサスペンスでも社会派でもなく、娯楽映画でも芸術映画でもない。刑事の日常を仕事と私生活両面でドキュメント・タッチで描いていく人間ドラマとでも言いますか。主人公を含め刑事たちが結構暴力的な取り調べをするんだが、それを批判的に描くわけでも、かっこよく描くわけでもない。逮捕して取り調べた容疑者が釈放されても、自分の仕事はしたんだからまあいいやという感じで、正義感に溢れてるわけでもないが、だからといっていい加減でもなく、刑事としての仕事はきちんとしている。一方で釈放された側も特に恨んでる風でもなく、普通に刑事と交流してたりする。主人公は悪党側(チュニジアから来たアラブ人の麻薬取引犯グループ)の弁護士とも友人で、弁護士も俺の依頼人は悪党ばっかりだと刑事に言ったり、お互い仕事は仕事と割りきってる感じ。ソフィーは悪党の1人の恋人だが、刑事や判事にはシラを切り通して保釈されるも、悪党側も騙して金を持ち逃げしようとしたりする。妻に先立たれた主人公はそんな女に惹かれていき……みたいな感じだが、主人公はそれ以前に保護した娼婦とやっちゃったり、研修中の新人女性を口説いたりと、結構見境がなかったりする。なんかその妙に人間臭い感じが面白かった。ハッピーエンドじゃない苦くて切ないラストもヨーロッパ的でいい。

ソフィーはちらっとヌードにもなってるが、娼婦役の女優もヘアまで見せるヌードになってナイスバディを惜しげもなくさらしている。ピアラの前作『愛の記念に』で主演デビューしたサンドリーヌ・ボネールだそうで、当時16歳だったそうだがもっと大人びて見えた。ヨーロッパの女優は自然にさらっと脱いじゃうが、この人も現在まで息長く活躍してるようだ。

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