「小さな村の大きな心」飛べ!ダコタ マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)

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飛べ!ダコタ

劇場公開日 2013年10月5日
全10件中、8件目を表示
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小さな村の大きな心

冷たい風が吹きすさぶ冬の佐渡でのロケが、自然の荒々しさのなか、貧しいながらも助け合って生きる村人たちの生活を捉える。

実話ではあるが、ほかに助けを頼めない日本海の孤島という条件は映画的に面白い条件だ。
海岸線に不時着してそのままの機体。そこに地元が「ノタ」と言って警戒する大波を絡ませ、村人と英国人がひとつになる演出は無理がなく、感動の導火線に火をつける。

単に“昨日の敵は今日の友”だけの話で終わらせてはいない。
幼なじみを戦争で失った悲しみからくる英国人への憎悪、そして戦争で子を失った母が、そのどうしようもない悲しみを怒りに変えてしまうやるせなさを芯に据え、戦後の傷跡の大きさもしっかり伝える。
とくに戦前教育の教えが身に染み付いてしまった健一役の窪田正孝が上手い。内なる思想と外からの教えのギャップに精神を病む役を演らせたら、若手では右に出る者がいない。

千代子が強風に逆らいながら訴える。
「脚がなくなったっていい。生きて帰ってくれさえすれば・・・。そう願うしかない時代には、もう戻したくない」
愛する者を戦争に取られた女たちの悲しみが伝わってくる。

人間ドラマとしてよく出来た作品なのに、上映館が少ないうえ、モーニングショーのみの映画館もあり、非常に残念。

欲をいえば、予算の関係もあるのだろうが、DC-3が不時着する瞬間と、離陸へ向けたコクピット内の様子が加わったなら、エンターテイメントとしても面白さが倍増した。

マスター@だんだん
さん / 2013年10月11日 / PCから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  泣ける 幸せ
  • 鑑賞方法:映画館
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