タンゴ・リブレ 君を想う

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タンゴ・リブレ 君を想う

解説

平凡な中年男性が、趣味で通っていたタンゴ教室で出会った自由奔放な女性にひかれ、新たな人生観を獲得していく姿を描いたドラマ。劇中タンゴシーンの振り付けを、世界的なカリスマダンサーのマリアーノ・チョチョ・フルンボリが担当し、役者たちが吹き替えなしでタンゴを披露。フルンボリ自身も出演を果たしている。刑務所看守として働き、私生活は平穏そのものな中年男性JCは、唯一の趣味ともいえる週に一度のタンゴ教室で、30代の女性アリスに出会う。翌日、JCの働く刑務所の受刑者にアリスが面会に訪れる。アリスの面会相手は夫と愛人の2人で、その2人は同じ事件の共犯者だった。看守は受刑者の家族と付き合ってはならないという決まりがあるが、JCはアリスに心ひかれていき……。

2012年製作/97分/PG12/ベルギー・フランス・ルクセンブルク合作
原題:Tango libre
配給:ファインフィルムズ

スタッフ・キャスト

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(C)ARTEMIS PRODUCTIONS - SAMSA FILM - LIAISON CINEMATOGRAPHIQUE – NORD-OUEST FILMS –MINDS MEET –RTBF

映画レビュー

4.0話が弾けまくり。

2014年3月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

怖い

興奮

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ハチコ

3.5これは気のいい看守にとって、幸せなのか不幸の始まりか?

2013年10月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

寝られる

脚本も担当しているアリス役のアンヌ・パウリスヴィックが、スレンダーながら美しいボディーラインと相手をじっと見つめる瞳で、体全体からエネルギッシュな色気を発散する。
アリスの夫、フェルナンはアリスに負けないだけの野性的な気迫の持ち主で荒っぽく、看守の目も気にしない。その共犯者のドミニクがアリスの愛人でもあるというのが、この作品の肝。三角関係にはならず丸く収まっているのだ。

彼らに対し、皆からJ.C.と呼ばれる主人公の看守は、一時停止線を越えることもなければ見通しのいい田舎道でも赤信号をじっと待つようなマジメ男だ。しかも気が弱く、号令に従わないフェルナンに注意もまともにできない。

アリスたちとJ.C.の接点となるのがタンゴだが、タンゴがもっと話の中心にくるのかと思ったが、そうでもなかった。タンゴはあくまで話の流れをつくるキッカケに過ぎない。本流は、アリスの奔放さに吸い寄せられる男たちの行く末だ。

とはいえ、監獄の自由時間を使ってのタンゴのレクチャーは見応えがある。
本物のダンサー、アルゼンチンのマリアーノ・チチョ・フルンボリとパブロ・エルナン・テグリが踊るタンゴは、素人目にもキレがよく野性味のある振付で迫力がある。映画には関係ないが、あの脚さばきを見ていると、なるほど同国のサッカーが上手くなるはずだと感心してしまう。

おどおどしながらも、まったく違う世界に引き込まれていくJ.C.に「おいおい、だいじょうぶか?」と声を掛けたくなるが、彼にとって幸せなのか不幸の始まりなのかは曖昧で、何とも足元がおぼつかない風変わりな運びとなる。自分の感覚ではハッピー・エンド。

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マスター@だんだん
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