劇場公開日 2013年5月4日

飯舘村 放射能と帰村のレビュー・感想・評価

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3.0怒りと不安のあいだで

2013年7月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

街の雑踏をすり抜け、意を決して劇場に向かう。相変わらずひんやりひっそりとしていたけれど、場内はいつになく混んでいた。
スクリーンの中の人々は、涙を流したり、怒ったり、不安を訴えたり、憤ったりしていた。…その場(居合わせている人や所属している集団)に合わせるかのように。
自分自身、怒ってる部分、不安がっている部分、自分や他者に憤っている部分がある。その時、その場で気持ちは揺れる。一人のときは、なおさら。様々な気持ちのバランスの取り方が難しいと、つくづく思う。怒っているだけ、不安がっているだけでは、生活していけないから。
そういう点から、この映画には物足りなさが残る。様々な事情を抱える家族の姿や放射能除染の現状について、じっくり丁寧に描かれている、と感じるからこそ。この監督の手腕なら、前面に押し出される怒りや不安の裏にあるもの、選択や決断の難しさ…なども、もっと掬いとれたのではないか。後半に至るにつれ、東電や政府の対応不手際に対する告発に傾いてしまったのは残念だ。

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cma