劇場公開日 2013年12月21日

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「兄「おい!麦それ(萌え系)うるせーよ」←ド正論」麦子さんと 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0兄「おい!麦それ(萌え系)うるせーよ」←ド正論

2022年1月28日
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鑑賞方法:DVD/BD

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2度目の鑑賞
いずれもDVD
初鑑賞だと思っていたが記憶から抹消したようだ
大好きな余貴美子が出ているし作品としては決して駄作ではない
どうやら原因は自分が大嫌いな萌え系アニメをほんの少しだが扱ったせいかも知れない
あの2人の声優の声も嫌いだ

監督は『純喫茶磯辺』『ばしゃ馬さんとビッグマウス』『銀の匙 Silver Spoon』『ヒメアノ〜ル』『犬猿』『愛しのアイリーン』『BLUE/ブルー』『空白』の吉田恵輔監督
共同脚本として『ばしゃ馬さんとビッグマウス』の仁志原了

かつて家を飛び出し父と2人の子供を捨てた母
今では兄妹も大人になり兄と麦子はマンションで2人暮らし
そんな麦子の元に母が現れる
金銭的理由?で2人のマンションに居候することになった母
嫌々ながらも受けいれた兄妹
そんなある日突然母が他界する
末期癌だった
兄妹は質素な葬儀に火葬を済ませ残るは納骨だけ
兄に役目を押し付けられ麦子は納骨のため母の田舎に訪れる
地元住民の反応によると麦子は若い頃の彩子と瓜二つだと知らされる
そして彩子は地元のアイドル的存在だったという
納骨に必要な書類を無くしてしまいそれが原因でしばらくこの土地に留まることになる麦子

小岩麦子と若き日の彩子 に堀北真希
麦子の兄・小岩憲男に松田龍平
憲男と麦子の母・赤池彩子に余貴美子
彩子の地元でタクシーの運転手をやっている井本まなぶに温水洋一
麦子をアパートに泊めてくれた霊園の受付・古里ミチルに麻生祐未
彩子の地元で旅館を営む麻生春男にガダルカナル・タカ
春男の妻・麻生夏枝にふせえり
麻生夫妻の息子・麻生千蔵に岡山天音
アニメショップの同僚に田代さやか

麦子が降りた架空の駅五藤
本当は谷村町駅
ロケ地は山梨県都留市

麦子は声優志望
アニメショップでバイト
萌え系アニメが大好き
僕は大嫌いだ
同僚は職場で特に意味もなく胸の谷間を出している
まんじゅう怖いの類じゃなくこういう女は嫌いだ
脱がないストリッパーと同じくらい嫌いだ

母親をババア呼ばわりするのは良くない
あの人って言うのも良くない
藤子不二雄のAの方の影響を受けたのか兄を花田勝氏と呼ぶ某くらい好きじゃない

温水演じるタクシードライバーが後ろを振り向きすぎてお巡りさんを轢いてしまう所が面白かった

バツイチで子供は元夫と暮らしているミチル
友達の娘とはいえ初対面の人を自分のアパートに泊まる度量の大きさなかなか真似できない
押し入れを開けるとズラリとボーイズラブコミック
居酒屋で酔った勢いか麦子に八つ当たりされる
決して怒らない大人なミチル

堀北が居酒屋のシーンで後ろに纏めて気づいたが前髪のたらしがイラッときた
顔が大きめの人がやればいじらしいが元々小顔の人がやると可愛いが嫌味である

ニット帽の被った堀北真希が可愛い
山本耕史がニクイと思う男は正常だと思う
それにしてもあのニット帽の先のまんまるはなんだろうと思っていたが最近になってわかった
低い天井についている硬い物体に頭を直接ぶつけないための囮のようなもののようだ
だから大人が被ると男女関係なくアホっぽく感じるんだな
堀北真希は似合っていたけど

「母親じゃなければなに?父親と思っているの?」と生前の母親が冗談を言ったエピソードを母の墓前でミチルに聞かせるあの一連のシーンがとても良い

余貴美子の顔色がずいぶん悪いと思ったら末期癌患者の役だった
大女優なら基本中の基本だがやる事が細かい

野川新栄