劇場公開日 2014年4月4日

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「悪ノリのデ・ニーロをスタローンが引き締める」リベンジ・マッチ REXさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0悪ノリのデ・ニーロをスタローンが引き締める

2019年1月28日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

興奮

【ロッキー】対【レイジング・ブル】夢の対決。
しかしロッキーにはエイドリアンという永遠の恋人がいるから(しかも故人)ロッキーとして登場させるわけにはいかないし、レイジング・ブルも実在の人物を描いた作品なので、役名は二人とも別名。
だが、冒頭の過去の栄光シーンで各々の映画のシーンを利用しているのがにくい。

しかしデ・ニーロ演じる「ビリー・“ザ・キッド”・マクドネン」は【レイジング・ブル】のジェイク・ラモッタらしさをまるで継承していないようだ。
かつての重厚さがどこへやら、嫌々同窓会に顔を出したら思いのほか楽しくて異様なテンションで舞い上がっているおじさんのごとく、はしゃいじゃってはしゃいじゃって。
彼の悪ノリとケビン・ハートのせいで映画自体がかる~くなってしまった気が否めない。

そこを一人ロッキーのていで「ヘンリー・“レイザー”・シャープ」を演じる真面目なスタローン。

彼をB級系の扱いをする人が多いが、意外とシリアスだと思うんです私は。
ロッキーやランボーが人気シリーズになったのは、彼の独特の哀愁漂う存在感があったからこそだと思うのです。
彼の演技は批評家から【コップランド 】で評価され、そのときは「脱・アクション俳優か」なんて揶揄されたけど、そのとき特別スタローンらしさを捨てたとは思いませんでした。
何をいまさらと思いましたよ私は。

脱線しましたが、ロッキーを彷彿とさせる「卵飲み」「タイヤ持ち上げ」「トラック引き」という地味なトレーニングはファン泣かせだし、デ・ニーロも終盤はきっちり体を絞り、そこは元祖カメレオン俳優、きっちり仕事したな、と思います。

ヒロインにこれまた懐かしいキム・ベイシンガー、【 L.A.コンフィデンシャル】で返り咲いて暫くしたらまた一線から退いたけど、その独特の妖艶さは変わらず。
彼女とその息子が各々の陣営に分かれるところが脚本の妙。
最後にヘンリーの老セコンドが好きな番組「スターとダンス」にビリーが出演するオチもいい。

REX