劇場公開日 2015年6月20日

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「映画の完成系」マッドマックス 怒りのデス・ロード inoTV IKEさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0映画の完成系

2021年2月11日
iPhoneアプリから投稿

アクション映画ないし「映画」の頂点を見てしまった。冒頭約30分間、主人公マックスと同じように新たな世界に翻弄され続ける。画作りが常に見応えあるものに作られているので、語り口と相まって冒頭の世界観説明に引き込まれる。その新しくあり斬新な語り口によって、シリーズの4作目であることを忘れて見てしまうほどである。言っても前シリーズを見ておくとマックスという人物に深みが出るので見ておくことをおすすめするが、見ていなくても話として分からないところはないと思う。

見たことの無い改造車、砂嵐の中でのカーチェイス、素早いカットで見せるアクションなど、本作ではCGを多用していないにも関わらず斬新な映像が盛り込まれている。これは他でもない長年アイディアを温め続けていた巨匠ジョージ・ミラー先生の功績である。

登場人物は全て魅力的で、各キャラクターセリフが少ないながらもアクションシーンの合間に見せる表情などからその背景を観客に想像させる力を持っている。これを成り立たせるためにはもちろん俳優の演技力が重要な要素であるが、他にも脚本の力も大きく関わっていると思う。「この映画、話は単純じゃね?」とか言ってバカにしてる奴は目ん玉かっぽじって100回くらい見直してもらいたいものである。

今、生きていて、映画が何かしらの理由で見られない人間以外は絶対みるべき!長年語り継がれる映画になる!ていうかもうなっている!

inoTV IKE