劇場公開日 2013年8月3日

あかぼしのレビュー・感想・評価

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3.0はっきりとNOというべき

2014年11月5日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

難しい

夫の蒸発を機に精神的に病んでくる母親が新興宗教にのめり込んでいく。そんな母に翻弄される息子は家出を決意する……。母親役が最初にクレジットされ、2番目に息子役がクレジットされているが、主人公は息子の方だ。母親に翻弄される息子の心情を描いた作品。

本作のような形で母親に翻弄されている子供は、現実にいくらでもいるだろう。リアリティはある。同時に本作には救いが無い。救いが無い事が映画として絶対的な欠点ではないが、本作の場合、救いもないなかで何をテーマだと考えるべきかハッキリしない。

監督は製作意図として「大人になれない親を持つ子どもが、『家族の絆』によって強要される役割のようなものを描こうとした」という趣旨の説明をしており、「ラストシーンの子供の選択をみて、皆さんで考えて欲しい」と言っている。
なるほど問題提起をしたかったというのは理解できる。しかし、ここに映し出された親子関係は、「皆さんで考えて欲しい」というレベルではない。実社会ではこのような親子関係はよくあるはずだが、だからといって認めて良いはずがない。認めてはいけない以上、はっきりと「NO」という事を突き付けるべきだ。「僕はNOだと思います。あなたはどう考えますか?」というなら理解できるが、自分のスタンスは明らかにしないで「考えろ」というのは、制作者としての責任放棄だ。

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CRAFT BOX

5.0今年、最も切なく美しい映画

2013年8月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

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光田 幸広