劇場公開日 2013年2月23日

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「他の映画とはちがう映画」遺体 明日への十日間 ジョルジオさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0他の映画とはちがう映画

2013年2月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

君塚監督、フジテレビ制作とくれば、いつもなら、しつこいほどのテレビCMと特番の嵐。
でも、この映画は違う。いつのまにか、封切を迎えた。
興業的には、非常に不利なスタートではないか。
おそらく、テレビで放映されることもないだろう。(出来ないだろう)
体育館に横たわる数十の遺体は、御茶の間にはあまりにショッキングで、扱うテーマとしても、軽々しく「見てね!」といえるものではない。
そんな映画を、あえて、作ることができたのは、大ヒットを連発してきた、君塚監督やフジテレビだからこそなのかもしれない。
収益は、被災者に寄付すると宣言していることからも、この映画が、稼ぐためのものではないことは明らかだ。
その目的は、報道が一切取り上げられなかった、壮絶な事実を、ありのまま残すということだけ。
死者行方不明2万人弱という数字と、テレビで流される報道映像の間に、何か大きな隙間があるような気持ちがしていたが、この映画を見て、それが何かがわかった気がした。
無邪気に「がんばれ!」という言葉を被災者に掛ける前に、この事実を知った上で、少しでも、被災者の心に近づくべきだと思った。
勇気をもって、この映画にたずさわった全ての人に、拍手を送りたい。

ジョルジオ