「くずれ落ちる」アイス・エイジ4 パイレーツ大冒険　Blueさんの映画レビュー（感想・評価）

地殻変動でくずれた大陸、離ればなれになる家族。 そしてマニー、ディエゴ、シドは 新たな冒険へと導かれる。

新キャラクターたちの声に 大物歌手が多数参加。 やっぱり流行りは無視できない ミュージカルシーンは こじつけ過ぎて煩い感じ。 今回は海を漂流。 地上ではパワフルな動物たちも 流氷の上では 無力。 そこに登場する海賊… と言っても海の生き物ではなく こちらも漂流組。

『アイス・エイジシリーズ』を知らない方でも 十分に楽しめる構成だと思います。 ですが、見せたいシーンはどこなのか、主役キャラクターは誰なのかもっと丁寧に描いてほしかったです。 特にシドの家族だけでも 短編アニメが撮れそうな個性的な面々だったし、前作で誕生したピーチも 作品テーマに深くかかわっているのに 印象薄いです。 マニー、ディエゴ、シドに至っては 話をつなぐパーツ的役割で『アイス・エイジ』ファンとしては ちょっと悲しい。。。

声出の豪華さは 無視できません。 海賊の一員、トラ？のシーラを演じた ジェニファー・ロペス（個人的に『カンフー・パンダ』のアンジー虎より 良かった気がします）。 ピーチの声担当は キキ・パルマー（『ジョイフル♪ノイズ』でもクィーン・ラティファと 母娘役でした）。 ピーチの恋の相手・イーサンを演じた オーブリー・グラハム…って誰？と思ったら ドレイクでした（笑） イーサンの取り巻きに ニッキー・ミナージュと ヘザー・モリスと、歌姫集結。 作品よりも サウンドトラックがどうなってるか気になるところです。 一番印象に残ったのが シドの婆ちゃん・グラニーを演じた ワンダ・サイクス。 経歴を見ると ベテランの声優さんみたいです。

いろんなアイデアと 同時進行のストーリーがいくつもあるのと（これは 前作と同じ）、キャラクターの多さは 歴代の人気アニメのいいとこ取りな感じもしますが 何度観ても飽きない気がしました。 主役たちが その地位からくずれ落ちてしまっている作品評価 3.5 ＋ BDでひまつぶし鑑賞に重宝しそうな0.5で トータル4.0。 ・・・私は『アイス・エイジ３』の方が好きです（苦笑）。