劇場公開日 1936年10月15日

「「西鶴一代女」と並ぶ溝口映画の最高峰」祇園の姉妹(1936) Gustav (グスタフ)さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0「西鶴一代女」と並ぶ溝口映画の最高峰

2020年4月17日
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鑑賞方法:映画館

男と女の対立を可笑しく厳しく突き詰めた脚本が見事。色街通いの多かった溝口監督の原案を依田義隆が無駄のない物語に纏め、テーマが浮き出るドラマとしての完結性。祇園の風情を見事に捉えたカメラワーク。山田五十鈴演じる芸妓”おもちゃ”のキャラクターの魅力と梅村蓉子の演技力。二つの女の立場、個性の違いを鮮やかに見せての、ラストの締めくくり。
オリジナルより20分近くの短縮版ではあるが、その不備を感じることのない圧倒的な溝口監督の演出力。10代最後に出合えて日本映画に開眼させてくれた、大切な日本映画の至宝。

Gustav