帰って来たヨッパライのレビュー・感想・評価

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3.0技法の悪目立ち

2022年5月17日
iPhoneアプリから投稿

重苦しい政治的問題意識を軽妙な比喩によって描き出す、というスタイルはいつもの大島渚といったところだが、本作は普段にも増して捉えどころがない。見た目はこうも似ている日本人と在日韓国人が、なぜこうも違った扱いを受けねばならないのか?という主張の本筋じたいはぼんやり見えるのだけれど、シュールな画面構成や奇矯な演出が変に目立つせいで、いったいどこが力点なのかわからない。在日韓国人たちの窮状を『サイゴンでの処刑』に重ね合わせるというラストカットも、比喩として迂遠すぎるせいかいまいちズシンとこない。私が当時を知らない20代の若者だから、というのもあるとは思うけど。それはそうと「帰ってきたヨッパライ」がいっぱい流れて嬉しかった。

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