劇場公開日 1998年1月31日

「音響の恐怖の演出の計算が見事すぎです」リング あき240さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0音響の恐怖の演出の計算が見事すぎです

2020年6月6日
Androidアプリから投稿

ああああ、怖かったーー!
これは無理、怖すぎ

テレビばかり観ている現代の人間には堪える怖さです
寝落ちして砂嵐になっていたらどうしよう

計算された恐怖の演出が見事です
何回も総毛立ちました
でもショックを与える強烈な怖さではなく、微かなそよ風というべき気配の怖さなのです

音楽が凄いです
劇中、ふと気づくと劇伴がほとんど無いのです
ここぞというときだけ、それも環境音楽ともいうべきものが低く微かにするだけです
井戸のシーンもそうです
全く音楽はなく井戸の底でバケツに水を汲む音の反響音だけです
しかし本当に無音楽?
聞こえるか聞こえないかのごく微かな気配ともいうべきサウンドがいつしかずっと鳴っているのです
こうした音響効果の計算が素晴らしく、だからこそ、あの錆びた金属の擦れる音が強烈な印象となるのです

怖すぎです

あき240