都会の横顔

劇場公開日:

解説

「もぐら横丁」の清水宏(1)が自分の脚本で監督した、同監督東宝第一回作品。撮影は遠藤精一が担当している。キャストは「青色革命」の木暮実千代、沢村貞子、「夜の終り」の池部良、「母と娘(1953)」の有馬稲子などである。

1953年製作/75分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1953年7月8日

ストーリー

銀座の真ん中で泣いていた迷子のミチコのお母さんを探してやろうと、サンドウィッチマンの上田と靴磨きのトシ子は相談して、上田が連れて歩く事になったが、ミチコは上田の歩く真似をしたり仲々と手こずる。お母さんの村上アサ子はミチコの欲しがる赤い靴を探していたが、安いのをあれこれ探している中にはぐれてしまったのだ。アサ子は易者の許へ行ったり心ばかり焦っている。上田が途中出会った三等重役牧さんは女には達者な男で、今やバーのかず子と逢い引き中だが、上田からキャバレーの龍子が街角にいるのを聞くと要領よく抜けてゆく。かず子もその後河又という男を電話で呼びだしたが、街で会った他の紳士で間に合わせて、日劇へ行く。知合いの芸者み春と立話している上田から離れたミチコはこの後をつけてゆく。日劇で龍子とアベック観覧していた牧さんは、かず子に見つけられてミチコを押しつけられ、ミチコは又み春に移されて一緒に英会話教室へ勉強に行く。心配した上田とトシ子は東銀座と西銀座を探し回り、ネオンの点る頃やっと探し当てた。二人がミチコを連れていった築地署ではアサ子が万引女として調べられていた。貧しいサラリー生活の中で用意した金では、ミチコの靴を買ってやる事も出来なかったのだ。私はどんな処分でも受けるが、子供にだけはこの事を知らせたくないと、アサ子は泣いた。でも御安心なさい、ミチコは上田の背中でぐっすりネンネしてますから。夜の銀座は人で一杯である。空には明るくお月様が輝いていた。

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