ラブソング(1994)

劇場公開日:

解説

渋谷を舞台にした4つのラブ・ストーリーを、オムニバス形式で描くドラマ。ビコーズ(The Becauz)、ザ・ヴィンセンツ(THE VINCENTS)、ウィズキッズ(WIZKIDS)、アンビエンス(AMBIENCE)という4バンドが各パートに自身の役で出演し、同じ1日に起こったそれぞれの出来事を、彼らのライブの様子などを交えて描く。監督・脚本は宮原氣、撮影は田端仁憲が担当。スーパー16ミリ。

1994年製作/121分/日本
配給:ジェイ・ブイ・ディー
劇場公開日:1994年7月1日

ストーリー

「第一話 輝いていて」ビコーズのボーカル・邦久は劇団員・葵美と同棲中。今日は邦久のバンドのライブと、葵美の芝居の公演が偶然同じ渋谷であるので、二人は仲良く渋谷にやって来た。邦久はバンドのリハーサルを抜け出して葵美の芝居を初めて見に行った。だがふと口にした芝居の感想がもとで葵美とケンカになってしまい、邦久は取り返しのつかない思いを抱く。 「第二話 PSYCHO DRIVE」ザ・ヴィンセンツのアライはバンドの機材を売ってアメ車を買ってしまい、″人生にリハーサルはなんてねえ″とウソぶきメンバーと共にドライブを決め込む。だが公園通りで事故を起こしてしまい、夢のような過去の世界に迷い込んでしまった。そこでアライは母とそのヒモに強制され体を売る少女エリカと出会う。アライはエリカのナイフを使い、彼女を助け出そうとして逆に刺されてしまう……とその時、彼は現実に戻る。アメ車に轢かれそうになったのはエリカそっくりの少女だった。アライは″エリカ″と叫ぶ。それは何と彼女の母の名前であった。 「第三話 星に願いを」いつものようにただヤリたいという気持ちだけで、拒食症の少女・遥花と付き合い始めたウィズキッズのボーカリスト康人。だが遥花のためにサンドウィッチを作ってあげたりするうちに、いつしかチャンスを逃してしまう。そしてある日、ふとしたことで彼女を傷つけてしまった康人は、彼女がいなくなって初めて自分の本当に気持ちに気づく。ライブの日、康人はバンド仲間から偶然遥花が実はガンであり余命いくばくもないことを聞かされる。リハーサルを抜けて彼女の元へ走る康人。そして本当の気持ちを伝え、彼女に捧げる歌を歌うのだった。 「第四話 最後の約束」アンビエンスの初ライブ当日。渋谷のどこかというだけで、ファンにも場所を知らせていないシークレットギグで、ライブ会場は開始直前にラジオで発表することになっていた。ボーカルのキタガワは、その告知をするためにスペイン坂にあるTOKYO FMのスタジオに行かなくてはならないのだが、DJのミキにはどうしても会えない事情があった。かつて付き合っていたミキにもう二度と会わないと最後の約束をしていたからだ。そんなキタガワやアンビエンスのメンバーたちを、ファンの少女たちが見つけて、渋谷の街中を追っかけ回されるという大騒動に。結局スタジオには行けず電話で連絡をしたが、その直後、キタガワは偶然ミキに出会う。だが彼女はキタガワの付き合っていたミキとは別人だった。オン・エアー・ウェストでのライブが始まった。熱狂する会場の中には、DJのミキと、最後の約束を交わしたもう一人のミキの姿があった。

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