ホモサピエンス

劇場公開日:

解説

愛と狂気の世界を描いた3話構成のオムニバス映画。映画監督の中村幻児が、映像クリエイターを育成する目的で主宰している“映像塾”の第1期生による卒業制作として作られ、監督と脚本はいずれもこれがデビュー作となる。スタッフは映像塾の講師陣が中心となって編成された。

1996年製作/日本
配給:映像塾プロジェクト
劇場公開日:1996年3月23日

ストーリー

「noise」サラ金の取り立てに脅える的場は、返済期限を目前にして助けてくれそうな友人たちを尋ね歩いていたが、誰も相手にしてはくれなかった。ただひとり彼に同情したプレイボーイの工藤は、以前に的場が中絶費用を立て替えてやった女のことを思い出す。すると、今は風俗嬢になっているその女が偶然ふたりの前を通りかかり、切羽つまった的場は彼女に金の無心をした。一方、工藤はその女の同僚の風俗嬢と淫らな行為をはじめていたが、彼の背後にはテレクラで知り合った女の影が忍び寄っていた。 「ブラディ・マリー」OLの真理はこのところ体調を崩し、不眠症で仕事も手につかなかった。ある日、連続する猟奇殺人事件の現場を目撃した彼女は、おびただしい血に何か抑えきれない衝動を感じる。偶然、高校時代のボーイフレンド・健一に再会した真理は、彼の作るブラディ・マリーに乾いた心を癒されるのだった。真理を再び愛してしまった健一は彼女の気持ちを確かめようと部屋を訪ねたが、そこには恐ろしい形相をした吸血鬼の真理の姿があった。 「ホームメイド」結婚して8年目の平凡な主婦・福子は子供がいないこと以外、幸せな日々を送っているかに見えた。ある日、近所の奥さんたちを招いてホームパーティを開いた福子は、自分はダイエット中だと言って奥さんたちに料理をすすめるばかりだった。陰で福子のことをバカにしている奥さんたちは、それももっともだと料理を全部たいらげてしまう。ところが、その料理に使われていた肉はすべて福子の夫のものだった。夫の浮気を知った福子は夫を殺害し、その肉を奥さんたちに食べさせたのだった。

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