恐怖の魔女

劇場公開日:

解説

山村英司のオリジナル・シナリオを「特ダネ三十時間 東京租界の女」の若林栄二郎が監督した特ダネ記者シリーズ。撮影は「遊民街の銃弾」の星島一郎。

1962年製作/62分/日本
配給:東映
劇場公開日:1962年12月16日

ストーリー

日本新聞の新米記者、大助と福原は地方廻り二年、憧れの本社勤務になった。早速、二人は競争紙の毎朝新聞が主催する美人コンテストの取材に出された。ミス・ジャパンに鈴村和子が選ばれた時、屋上から一人の女が飛び降りた。騒然となった現場から蹌踉と立ち去った男がいた。毎朝のベテラン大木はこの男、コンテスト協賛会社の宣伝課長坂本に目をつけた。坂本と和子は関係があり、和子は徹底的に坂本を利用した末、利用価値がなくなったとみるや離縁を迫るというドライな女だった。そして、自殺したのは二人の関係を知った坂本夫人であった。大木に負けまいと和子を追っていた大助は、和子の弟敏雄が誘拐されたことを聞き込んだが、和子は何故か警察に届けるのを恐れていた。そこへ電話のベルが鳴った。敏雄を返すから深夜の十二時東京タワーに来いとの男の声--。待機する大助たちの前に現れた犯人、岩川は意外なことを言う。敏雄は和子と岩川の間に出来た子供で、船員の彼が遠洋航海に出かけた隙に親子は姿を消していた。和子は敏雄を父の籍に入れて独身と見せかけ、自分を姉と呼ばせていたという。自殺事件に続いてこの特ダネ、記者の溜り場「こけし」で意気上る大助と福原を前に、大木は自社の主催に絡む今度の事件だけに自由に動けぬと彼らしくもなくグチルのであった。数日後、羽田空港からミス・ジャパンの和子が欧米巡遊の旅へ出発していった。とその時、送迎台の一角から飛び降りた男がいた。使い込みも発覚して奈落に落ちた坂本だった。「こけし」今夜も店の雪子を相手に御機嫌の大助たちだが、ブンヤ稼業の哀感にちょっぴりおセンチになるのはホロ酔いのせいか。

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