月が出た出た

劇場公開日:

解説

製作は「夜来香」の望月利雄、脚本は森岡良で、「黄金獣」の志村敏夫が監督に当たっている。撮影は「愛染香」の三村明。音楽は古賀政男の担当である。出演者は「消防決死隊」の小林桂樹、「鬼姫しぐれ」の花井蘭子、「真珠夫人 前篇」の星美千子、他に小堀誠、高杉妙子、市丸、赤坂子梅などが出演している。

1951年製作/81分/日本
配給:新東宝
劇場公開日:1951年3月4日

ストーリー

田島雄作は父伝造の強欲無比な会社の経営振りに愛想をつかし家を飛び出し、そのまま出征して戦死を伝えられた。死ぬ前の手紙に、出征の前夜自分を介抱して、かどでを送ってくれた芸者の親切が忘れられない、とあったので、伝造は秘かにその芸者を探していた。その女は春駒といって雄作との間に出来た子供雄一を残して三年前死んだが、小雪という妹芸者がその子を育てていた。しかも雄作は戦死せず、いまでは町を流すギター弾きになっていた。伝造は町の顔役益田を使って調べた結果女は死んでいたが、自分の孫が生まれていると知って、金ずくで小雪から雄一を取りあげようとして、はねつけられ、こんどは益田一味を使って腕ずくで取りあげようとしたが、雄作の応援で果たさなかった。孫可愛さのため段々人間らしくなった伝造は、自分のこれまでの冷酷さに気がつきはじめた。折も折、死んだと思った雄作が生きていて、自分でさえ愛想をつかして縁を切った者に、大切な雄一を渡されぬといわれ、はじめて雄作の前に前非を悔いるのだった。

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