花婿三段跳び

劇場公開日:

解説

『富士』連載の中野実の原作を「君待てども」の池田忠雄と新人池田三郎が共同脚色している。製作は「嫉妬(1949)」「シミキンのスポーツ王」の小倉武志。監督は「銀座新地図」の瑞穂春海。カメラは「社長と女店員」の布戸章。「お嬢さん乾杯!」の佐野周二と「わが恋は燃えぬ」の三宅邦子が主演する他「嫉妬(1949)」の幾野道子「シミキンのスポーツ王」の高杉妙子「社長と女店員」の日守新一が助演する。

1949年製作/79分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1949年5月9日

ストーリー

あたら青春を無為徒食に過ごしていた立花春雄と土岐路太郎にようやく職が見出された。それはエキストラ・ハズバンドつまり臨時に旦那様の役をつとめる役である。しかもこれは一寸顔のいける春雄だけ。その雇主というのは、雑誌社を始めようとしている美貌の田辺克美。実はその出資者である克美の叔母さんの香山シゲ子女史は、克美の身が固まったら投資しようというのでにわか仕込の旦那様立花春雄とコッテリした夫婦の有様を上京してくる叔母さまに見せてまんまと金的をいようという訳。夜は新聞社の夜勤という事にして家を出る事にした春雄、昼は克美のアパートで、夜は下宿で一日寝て暮らした揚げ句日当金三百円をもらうのだからやめられない。ようやく願いかなって克美は雑誌社を始めたが叔母さんに社長は春雄にされてしまう。こうしている折も折、国許から許婚のミツ子が春雄とのスイトホームを夢見て上京して来た。バッタリ叔母さんに上野の帰りに会ってしまう。ここで訝しがる叔母さんを例のヤキモチ合戦でだましてしまうが、電報で北海道に叔母さんが帰った日、早速春雄に解雇命令が下る。はじめて春雄も、克美も自分の心が何を求めているかが分かる。克美は引き止めようとするが共同経営者の糸井けい子が反対する。春雄のにえ切らぬ心に業をにやしたミツ子さんは克美の雑誌社につとめていたが温かい土岐の心にほどされて結婚してもいいと思っている。しかしほぐれ様とする二人の愛情のために、幾年かの許婚のために、ほん然克美に直談判に及び、見事二人を結ばせるのであった。

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