戦後派親爺

劇場公開日:

解説

「処女宝」につぐ児井英生のプロデュース・シナリオは新人の悠六介の執筆による。「あきれた娘たち」「おどろき一家」「続向う三軒両隣り 恋の三毛猫」につぐ斎藤寅次郎の監督、カメラは「おどろき一家」「憧れのハワイ航路」「向う三軒両隣り」の友成達雄、出演は「向う三軒両隣り」の柳家金語楼のほか、「海の狼」の月丘千秋が共演する。

1950年製作/85分/日本
配給:新東宝
劇場公開日:1950年4月26日

ストーリー

父親銀平の反対を押し切って結婚式を挙げた金助と厚子は、さて新婚旅行の出発で行きずまってしまった。自転車事業を営む金助は旅行は自転車を使用して宣伝効果を狙おうというし、銀平は恥さらしだと怒り出す。厚子もいやだと言い出した。せっかく結婚はしたものの、結局喧嘩別れということになってしまった。しかし厚子が自転車を拒んだのは銀平とはまったく違った理由で、その時厚子はすでに金助の子を宿していたからだ。それから二十年の月日が流れた。厚子はずっと独身でれっきとした婦人代議士として政界で活躍していた。厚子の産んだ春子を引き取って田舎に預けた金助は、終戦で着のみ着のままで引き揚げて来たものの、職もなく輪タク屋を始めた。ところが春子も今年は二十で、東京に出てくるという電報がいきなり届いた。さあ大変!というのは、金助は春子には会社の専務取締役ということにしてあったからだ。いくら何でも無一物の重役では変だというので春子の上京中だけ二三日輪タク仲間やアパートの寺田夫婦、山川などから家具を借りて、春子を迎えたのだ。汽車の中で春子と仲良くなった正男は政界で忙しい厚子に代わって銀平の仕事を鐵だって副社長になるため上京してきた厚子の甥だった。そんなこととは知らない若い二人は再会を約して別れた。春子は優しい父親金助のもとですっかり落ち着いて当分滞在するというのだ。しかもバレエの稽古までしたいと言い出した。アパートの連中はガッカリしてしまう。厚子はある日バレエの稽古中足をくじいてしまい、通り掛かった正男にアパートまで送って貰ったお礼に正男の家を訪問したが、正男が留守のため、春子は銀平の碁のお相手をさせられてしまった。実は春子は田舎で村一番という腕をもっていたので銀平は負かされ通しだったがすっかり春子が気に入ってしまった。たまたま厚子は正男の嫁に縁談を持ちかけたが、どの話も正男の気にいらなかった。ただ一人銀平だけがその理由を知っていた。自分の孫娘とも知らず、銀平は正男のために骨を折ろうと一役買って出た。ある日金助はお酒に酔って春子に輪タク屋姿を見られてしまった。いつまでも隠しきれるものでなし、金助はいままでの芝居を打ち明けて春子に謝ったが、春子は優しく金助を許し、自分も明日からでも働くと言い出した。金助は春子の洋服が大分ひどくなったのに気付き洋装店に見に行くが、とても手も出ないほど高価なものばかりだ。その時ふと金助の目に止まったのは、素人競輪大会のポスターだ。賞金十万円というのに金助は吸いつけられ、賞金欲しさに春子に秘密で出場することになった。その当日、正男から春子の父親金助の話を聞き込んだ厚子はそっとアパートに訪ねて来るが、競輪に出場したと聞いて会場に駆けつけたが、すでに遅く出発した後だった。最初トップを続けた金助だったが長距離ではさすがに年がものを言ってダンダン疲れを見せてきたが自動車で金助を追う厚子の姿を発見した金助は急にスピードを出し始めた。遂に決勝点へ一等でゴールインした金助はそのまま倒れてしまった。その枕もとへ春子と厚子が初めて親子の対面をしたのだった。そこへ正男をつれて縁談をまとめようとやってきた銀平、暫くぶりで一家は対面したのである。

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