わが街は緑なり

劇場公開日:

解説

「あの夢この歌」「それはある夜のことだった」につぐ井内久のプロデュース。原作及び脚色は「富士山頂(1948)」「天の夕顔」の八田尚之、「大学の門」についで佐藤武がメガフォンをとる。カメラは「大学の門」の山中晋が担当。出演者は「それはある夜のことだった」につぐ大日方伝、田中春男、「黒馬の団七」の山根寿子、江川宇禮雄、「花ひらく(1948)」の三村秀子のほか、高田稔、劇団東宝の庄司肇が特別出演する。

1948年製作/79分/日本
劇場公開日:1948年7月6日

ストーリー

高台の焼けあとにポツンとたつバラックの小舎に一人、紙芝居屋の秋丘は復員後、行方知れぬ妻きみえと、一人息子の勇をさがして、町の果てから果てまで歩き回っていた。勇と同じ年位の七、八歳の子供を見つけては、名前をきいていたが、ある時浮浪児の「わかんない」に巡り合い、名前を勇とつけて実子のように同居生活を始めた。町中で捕虜当時の十六号が巡査姿となって、偶然秋丘と再会した時、浮浪児の勇はカン違いして、一目散に行方をくらましてしまった。わかんないの勇を探している時、また十三号が立派な紳士姿で出現したのである。紳士は銀行破りのスネにキズもつ身だった。ホテル住まいはあきあきしたからという口実のもとに秋丘の小舎に寄ぐうすることになったが、今は夜の女に身を落とした妹久子に再会し、その非を悟りほんぜんと、秋丘に妹を託して友人の巡査十六号に自首して出た。秋丘が妻と勇に再会した時は妻は再縁し、勇は優しい第二の父に何も知らずに甘える幸福な家庭に育っていた。その幸福な家庭に波だたせまいと秋丘はわが身をひいてわかんないの勇をさがしだし実子として十三号の妹久子との新家庭を設計したのである。

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