かけ出し時代

劇場公開日:

解説

雑誌『新聞記者』に連載された戸川幸夫の原作より「陽気な女」「幸運の仲間」の佐伯清が新東宝での第一回作品として演出し、「民衆の敵」の鈴木博が撮影に当る。「わが青春に悔なし」に次ぐ勝田進と原節子のコンビの主演。

1947年製作/81分/日本
配給:新東宝
劇場公開日:1947年7月15日

ストーリー

毎朝新聞社会部の新米記者朝比奈吾郎のあてがわれた仕事は「大東京夜の探訪」だった。ルンペンに化けて夜の街を歩いたおかげでヤミの女にはつかまるし、おまけに一夜留置場にぶち込まれて、記事はものにならず部長の雷がバクハツしたが、もっと驚いたのは昨夜ヤミの女と見たのは、実は先輩の婦人記者智田美也子で、出し抜かれた記事も彼女の書いたものだった。ことごとにどじを踏む吾郎だったが、その純真さに好意を寄せた美也子は先輩としての激励を惜しまなかった。彼女の応援を得て、九十八歳翁の静岡から東京までのマラソンを特種にしたまでは良かったが、火事の時もまた彼女に出し抜かれてすっかりくさってしまった。やみ成金に脅迫状が舞い込んだので現場に張り込んだある夜、雨を心配してわざわざ笠を持って来てくれた美也子と二人で、吾郎は石段に腰かけて一夜を明した。結局事件は子供のいたずらと判りその子供の姉である一人の教育者の進退にふれる事に同情して、吾郎は敢然と記事を捨てた。そして部長も笑って彼の苦労をねぎらった。

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