婚約指輪 エンゲージリング

劇場公開日:

解説

「日蝕の夏」につぐ石原慎太郎第二回作品。ダイヤモンド・シリーズ第三弾、軽いタッチのラヴ・ロマンス篇。原作者石原慎太郎と「アチャコ行状記 親馬鹿天国」の若尾徳平の共同脚本より、「兄とその妹」の松林宗恵が監督、「女囚と共に」の小原譲治が撮影を担当する。主な出演者は石原慎太郎、「哀愁の街に霧が降る」の青山京子、「天上大風」の宝田明、「飯沢匡作「二号」より ある女の場合」の白川由美、ほかに中村伸郎、村瀬幸子、三好栄子、伊豆肇、中北千枝子など。

1956年製作/51分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1956年11月20日

ストーリー

裕福な家庭に育った河口都喜夫に、最近親同士の話合いで幼友達節子との婚約が持上ったが、異性との交際関係は二人共に仲間のリーダー格。都喜夫はそれでも両親を一応安心させるため、銀座で豪華なサファイヤの婚約指輪を求めた。しかしデパー卜に寄った折、友人倉田に声をかけられ指輪を置き忘れてしまう。指輪をみつけた靴下売場の育子は、言いそびれて翌日の朝、主任に報告したが、濡衣を着せられ怒って辞めてしまう。指輪は戻ったが育子の件を知った都喜夫は、お詫びの印に新しい勤め口をと申し出るが、無邪気な彼女は首を振るだけ。だが彼の真剣な言葉に、翌日、都喜夫と待合わせた上、いつも夢に描いていた一流レストランで食事をとり、ナイトクラブで飲んで踊る。総てに目を見張る育子を優しくいたわる都喜夫。むつまじげな二人を、男友達倉田と眺めていた節子は、育子の兄が彼女の父の会社に勤めていると知り、改めて優越感を抱いた。しかし却って育子と親しくなった都喜夫は、両親に責められても節子と結婚する気になれない。彼と節子の関係を知った育子は、今に良い方が現われる、と交際を断つようにすすめる。河口工業の息子など不相応だと兄隆治に意見された育子も、日曜日に訪れた都喜夫の家では祖母鶴代に先ず気に入られてしまう。その夜パーティで自分は婚約者だと誇示する節子も、都喜夫と育子の親しさを嫉妬するばかり、しかし倉田の一案で、鶴代のお茶会に偽手紙を使って誘い出し、恥をかかせようと計る。だが当日、一座注視の中にも作法に叶った育子の態度には都喜夫の両親も満足気。喜び溢れる都喜夫は東京へ帰る車の中で彼女の指に想い出のエンゲージリングをはめ、熱い接吻を交す。

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