偽りの情事

劇場公開日:

解説

「人形佐七捕物帖 鮮血の乳房」のコンビ金田光夫と小宮一彦のオリジナル・シナリオを、同じく「人形佐七捕物帖 鮮血の乳房」の小野田嘉幹が監督した、ハイティーンの無軌道ぶりを描いたもの。「静かなり暁の戦場」の吉田重業が撮影した。

1959年製作/67分/日本
劇場公開日:1959年10月8日

ストーリー

真二はジャズ喫茶で、グレン隊にインネンをつけられている沙智子を助けてやった。その夜父と継母と口論し、家を飛び出し愛人・瑠美のアパートへころがりこんだ。仲間の矢島が二人の室へ入って来た。麻雀で五万円すってしまい、月謝をとられてしまったので都合してほしいというのだ。真二はバーのマダム麻子にもちかけたが、断わられた。--瑠美はアルバイトにヌード・モデルをやっている。仲間を探しにジャズ喫茶に行き、裏の部屋を鍵穴からのぞいた。真二と矢島の手のひらに、火のついたマッチの軸が逆さになって突立っていた。真二は五万円、矢島は恋人の信子を賭けたのだ。やがて、矢島が力尽きて腕を下した。連れこみホテル、事情を知った信子が観念したようにベッドに横たわるのを見ると、真二もやりきれなくなってそこを飛び出した。金は作ってやるから信子を大切にしてやれと、腹立たしげに矢島に言った。真二は沙智子の兄の春彦を尋ね、彼と麻子との秘密をタネに五万円の小切手を切らせた。同時に、沙智子からは一切手を引くことを誓った。その小切手を信子に渡してやった。モデル斡旋所で、瑠美が茅ケ崎に出張していると聞いた。彼女はモデルとしてではなく好色漢の好餌となりつつあった。一瞬、真二が駆けこみブラウスを裂かれ胸をはだけた瑠美を助け出し、二人は抱き合った。

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