大暴れ八百八町

劇場公開日:

解説

渡辺邦男・冬島泰三の脚本を、「荒海に挑む男一匹 紀の国屋文左衛門」の渡辺邦男が監督した娯楽時代劇。撮影も「荒海に挑む男一匹 紀の国屋文左衛門」の渡辺孝。

1959年製作/84分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1959年7月14日

ストーリー

泰平の江戸--源兵衛長屋は今日もにぎやかである。料亭“紅葉屋”の通い女中お米、富クジで一獲千金を夢みる富蔵、侍志願の又平、左官の六兵衛、八卦見了斎らの仲間の頭目は浪人杉田千之助だった。もと水野藩の臣だった千之助は藩の勘定奉行渡瀬仁右衛門の横流しを諫言したため追放され、今は池野道場の師範代を勤めていた。池野から豪商白銀屋の不正取引の用心棒をたのまれた千之助は断ったが、同時に師範職も失った。白銀屋は飛入りの剣客鳳一作を殺し屋としてやとった。或る日長屋へ一人の浪人が追われて来た。千之助達に助けられたその浪人は、千之助の水野藩での同僚榎本信三郎で、同じく渡瀬に国を追われ、今は江戸で悪事を働く渡瀬に命を狙われているのだった。白銀屋と組んで横流しを企てる渡瀬は幕府きっての知恵者青山主膳を抱き込もうと企てた。紅葉屋に招かれた主膳は渡瀬に懐柔されたと見せかけ、ひそかに彼らの様子を探った。榎本は河岸の人足に化けて渡瀬の悪事の証拠つかみに苦心していた。或る日、千之助のもとにお米が来て訴えるには、お米は三両の借金のカタに紅葉屋で働いていたが、出入りの白銀屋がお米を渡瀬にとりもとうとしつこく言い寄ると云う。千之助は鳳相手に三両の賭勝負を申込み、見事鳳の刀を落して、その三両でお米の証文を取り返した。千之助にすっかり惚れ込んだ紅葉屋の芸者おこまは女に弱い千之助を困らせた。その夜河岸に出かけた富蔵、六兵衛らが帰らぬので長屋は大騒ぎになった。そこへ斬られた榎本が駈け込み、二人は渡瀬の悪事の現場を見たため渡瀬一味に捕われたと注進に及んだ。千之助は紅葉屋の座敷をおそった。一味相手の大暴れの末、渡瀬を斬り、鳳と相対した。御用役人をつれた主膳の手で一味は捕えられた。主膳は千之助を家来に召しかかえた。数日後、榎本はじめ長屋の連中に見送られて千之助は迎えの駕籠にのり込んだ。

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