愛は空の果てへ

劇場公開日:

解説

一条明の原作を「港でうまれた男」の岡田光治が脚色し、「危険な群像」の野口博志が監督したメロドラマ。撮影は「らぶれたあ」の柿田勇が担当。

1959年製作/54分/日本
配給:日活
劇場公開日:1959年2月18日

ストーリー

夜の新宿--孤児の圭次は聖母学園を脱走して、盛り場をうろついていた。警官の眼を逃れて横丁に飛びこんだ。そこでぶつかったのは夜の女加代だった。警官をやりすごし、二人は顔を見合せて苦笑した。その頃、聖母学園の教官杉浦は圭次を探して新宿にやって来た。圭次は兄と慕う須藤のアパートに隠れた。しかし、その部屋の様子は以前と違っていた。そこに帰って来たのは、劇場に勤めている百合だった。やはり須藤は引越したのだった。可憐な百合をみて圭次は彼女に挑んだ。しかし、彼女の口から「お母さん……」という言葉をきき、われに帰った。そこに尋ねて来た杉浦を、百合は追いかえした。圭次と似た週去を持つ百合は母がなくても真面目な人間になってくれと、圭次に暖い同情をしめし、自分の部屋を彼に貸して外へ出た。ところが百合は外で大滝組の銀河の政に乱暴されようとしたが、圭次に助けられた。初めて人間の暖い好意を知った圭次は、百合への愛情に胸をふくらませた。百合の再婚した母光枝は夫の戸河に百合をひきとりたいといった。戸河は圭次を不良と思い、バアで知り合った大滝組の連中に圭次の始末を頼んだ。圭次は借金をとりに長野へ行った。帰京して戸河家をたずねたが、百合に会うことが出来なかった。雨の降る街を酔って歩く圭次を、いつかの夜の女加代が自分の部屋に連れていった。そこへ飛びこんで来たのは大滝組の連中だった。格闘の最中、加代は脇腹をさされて死んだ。加代は昔・圭次をすてた母だった。数日後、聖母学園に圭次を百合と光枝が迎えに来た。光枝は戸河と別れ、貧しくとも、三人で倖せになろうと決心したのだった。

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