金語楼の三等兵

劇場公開日:

解説

落語でお馴染の山下敬太郎の兵隊もの。有崎勉の原案を川内康範が脚本化し、「ソ連脱出 女軍医と偽狂人」の曲谷守平が監督した。撮影は「大東亜戦争と国際裁判」の岡戸嘉外。音楽は石松晃。出演は「おトラさん大繁盛」の柳屋金語楼に、「新日本珍道中 (西日本の巻)」の坊屋三郎など。

1959年製作/65分/日本
劇場公開日:1959年1月15日

ストーリー

兵役適齢に達した噺家三遊亭金三こと山下敬太郎は、坊主の馬場、豆腐屋の木田、女形の骨村たちと、なんとか徴兵を逃れようとしたが、その甲斐もなくみんな甲種合格になってしまった。入隊の決った敬大郎の壮行会が開かれた。その席上、コンニャク屋の若旦郡にくどかれて困っている芸者菊弥を、敬大郎が助けてやった。それが縁で二人はその夜結ばれた。東山中隊に配属になった敬太郎や木田たちは、丹羽班長に軍隊精神をたたきこまれ、激しい訓練がつづいた。ある夜、抜き打ちの検査があった。敬太郎の持物から“あなたを苦しめる班長を殺してやりたい”という菊弥の手紙が発見された。敬太郎は上官侮辱罪で三日間の厩当番を命じられた。東山大尉や丹羽伍長にくつわをとらせ、白馬に乗った将軍の夢をみた。入営三ヵ月。白川閣下査閲のもとに行われた大演習の日、敬太郎はまたまた大失態を演じてしまった。敬太郎が重営倉を覚悟をした時、満蒙に出動命令が下った。満州の吉林に駐屯した東山中隊は匪賊討伐に活躍し、特に敬太郎の働きはめざましかった。ある日腹痛で苦しんでいる老婆を助けたのが縁で、その娘の白蘭を知り、彼女に熱い想いを寄せられた。が、敬太郎は日本にいる菊弥が忘れられなかった。演芸大会が開かれた夜、白川閣下が着任するため、途中で大会を中止して全員整備についた。鉄橋附近の警戒に当った敬太郎と馬場は、匪賊が鉄橋に爆薬を仕掛けるのを発見、奮闘の末、白川閣下を乗せた列車が鉄橋にさしかかる寸前に爆発をくいとめた。急停止した列車から降りた白川閣下に、抜群の功を賞められた敬太郎は嬉しそうに相好をくずした。

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