空中サーカス 嵐を呼ぶ猛獣

劇場公開日:

解説

「曲馬団の娘」につぐサーカス映画で、「運河」の松浦健郎の脚本を、「三代目 魚河岸の石松」のコンビ小石栄一が監督、藤井静が撮影した。出演は「季節風の彼方に」の高倉健、「おけさ姉妹」の佐久間良子・今井俊二・松島トモ子、それに中村雅子・故里やよい・進藤英太郎など。

1958年製作/78分/日本
原題:The Stormy Lion
劇場公開日:1958年8月12日

ストーリー

--船員・山崎千吉は五年前まではサーカスにいて空中ブランコをやっていた。相棒の三郎が落ち、サーカスを去ると、自分も姿を消した。おのれの過失からと悩んだのか。港の酒場で、サーカスの男を痛めつけたのがきっかけで、彼は団長に招かれ、シバタサーカスに入座した。一座の花形健次が病気で、その代役をすすめられたのだ。政代と組んで、見事な空中サーカスを見せる彼を、健次は嫉妬した。政代は千吉を慕ったが、健次の気持を柔らげようとすることも忘れなかった。人気は千吉に移り、興行は好評だった。一座の者も彼に好意を持った。が、花形歌手のエミは、彼を憎んでいた。三郎の妹。彼女は彼を兄の仇と思っていた。千吉には彼女の反撥が不審だった。彼はエミに強くひかれていた。健次もエミにあらわな欲望を示した。千吉への挑戦か。エミは次第に心がゆらいだ。千吉への別の感情が芽生えていた。彼女は故郷の兄を訪ね、事件の真相をきいた。三郎はその頃の日記を無言のまま示した。兄の過失だった。エミは喜び、素直に千吉に近づいていった。二人は結ばれ、彼女は彼の相手役となるための技を習い始めた。ついに、健次は千吉を殺そうとライオンを檻から放った。エミが千吉をかばい、危くなったが、千吉の離れ業で無事だった。健次はさらに千吉のロープにひそかに傷をつけた。呼びもの“夜間飛行”が始った。千吉とエミは地上30米のブランコで見事な技術を見せた。が、ロープは今にも切れそうだった。炊事係の源さんが傷を発見して絶叫した。「危い!」千吉はエミを抱えすばやくスタート台へ飛んだ。ロープは切れ、観衆は拍手した。これも演技と受け取ったのだ。が、千吉は誰の仕業か知っていた。健次はテント裏へ逃げこんだ。千吉は追った。空中の格闘。健次は力尽き、地上めざして落ちていった。

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