善太と三平物語 風の中の子供

劇場公開日:

解説

昭和十一年六月から朝日新聞に連載された坪田譲治の同名小説の映画化。「「動物園物語」より 象」の山本嘉次郎が脚色、監督、「夜の鴎」の芦田勇が撮影した。主演は「あすなろ物語」の久保賢(久保明の弟)とNHK連続ドラマ「コロの物語」のセットで発見したという小柳徹の二人で、これが主人公の善太と三平を演ずる。これを助けて「眠狂四郎無頼控 第二話 円月殺法」の津島恵子、それに笠智衆、英百合子、森川信などのベテランが助演する。

1957年製作/67分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1957年10月27日

ストーリー

瀬戸内海の小島--その丘の上に善太と三平の家と牧場がある。二人は仲良しの兄弟で、牧場の手伝をしてよく働いた。ある日二人は、見知らぬ老人に馬に乗せてもらった。家に帰ってお母さんにそのことを話したが、何故か母の表情は暗かった。この人は実は二人の祖父の小野老人であった。十年前、小野老人は母の久子を自分の小野合資会社の老会重役と結婚させようとしたが、久子は嫌って青山一郎氏と結婚してしまった。それ以来小野家を勘当されたのである。二人は母から老人に会ってはいけないといわれ、次の日には馬にのらなかった。小野老人はなにか寂しげであった。そのかわりに三平は河原にあった牛にのったが、振り落されて気絶してしまった。このことがきっかけで、小野老人は久子をゆるして、善太や三平たちは家に遊びに来るようになった。しかしここに不幸なことが起った。老会は三平たちの父に自分の地位をとられるのをおそれ、青山氏が昔兄の俊一氏から会社の金を借りたのをたてに、借金の請求をしてきた。ところがこの金を返さなくてもよいという、俊一氏の手紙を青山氏は失くしてしまった。法律にうとい小野老人は、みごとに老会の策にひっかかり事情をしらずに烈火の如く怒ってしまった。青山氏は警察につれていかれた。父親のいない善太と三平は父に代って、朝早くから車をひいて牛乳を配ってあるくことになった。

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