二宮尊徳の少年時代

劇場公開日:

解説

このところ教育映画製作に力を注いでいる東映が放つ、教育映画初の時代劇。片岡薫の脚本を「警視庁物語 上野発五時三五分」の村山新治が監督、仲沢平次郎が撮影した。主な出演は山本豊三、友繁洋明、森清一郎、森下義秀などの子役陣に風見章子、小川虎之助、加藤嘉などのベテラン陣。

1957年製作/49分/日本
原題:Boyhood of an Agriculture Pioneer
劇場公開日:1957年9月23日

ストーリー

江戸末期の寛政の頃、徳川幕府の財政は窮迫し、政治は乱れ、天災は続いて人々は苦しい生活を続けた。小田原の東、酒匂川の一帯も洪水のため田畑は荒れ、今日も土手の補修工事にいそがしい。早く父を亡くし、病気の母と幼い二人の弟をかかえた。二宮金次郎は小さいながら大人たちにまじって一生懸命働いた。一人前の仕事の出来ない金次郎は、わらじを作って村人にくばって手助けをした。無理がたたって母は幼い子供たちを残して死んだ。心配した親戚の人たちは、弟たちを引取ってやるといったが、悲しそうな弟たちの姿をみて、金次郎はどんなことがあっても一緒に暮すとがんばった。それからは薪を売ったり近所の手伝いをしたり、荒田を耕したりして働いた。ある時は病気で苦しむ松苗売りの爺さんの苗を買ってやり、酒匂川の土手に植えた。春になって兄弟の苦労の結晶の荒田も美しい田んぼになった。しかし例年の洪水は、無惨にも金次郎たちの田をメチャメチャにしてしまった。再び親戚が集り、とうとう弟たちを引取ることになった。家を起し、兄弟が一緒に暮すために米を搗いたり、荒地を耕したりして前よりも一層働いた。また立派な百姓になるには学問が必要だと考え、薪を背負って歩きながら読書を続け、一方善栄寺の考牛和尚について勉強した。そして一年。若葉のかおる節句休みに、兄弟は菜の花が美しく咲き乱れる田んぼの中で、再び対面することが出来た。

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