誉れの陣太鼓

劇場公開日:

解説

歌舞伎の“弥作の鎌腹”から材を得て、「雨の花笠」の土屋欣三が脚本を担当。監督は、これが昇進第一作の井沢雅彦があたり、撮影には「上方演芸 底抜け捕物帖」の杉田正二があたる。主演は「さけぶ雷鳥 (三部作)」の尾上鯉之助、「股旅男八景 殿さま鴉」の進藤英太郎、「日清戦争風雲秘話 霧の街」の三笠博子。ほかに、原健策、荒木忍、杉狂児など。これに、天津羽衣、松平国十郎が口演する浪曲映画。

1957年製作/57分/日本
劇場公開日:1957年7月9日

ストーリー

播州赤穂在の小百姓弥作の伜称吉は、村一番の孝行者。ある日、病気の母親に生胆を与えようと捕えた鯉をめぐって、郡奉行神崎与左衛門の息子与一をあやまって殺してしまった。捕えられた称吉は、手討ちにされると思われたが、称吉の器量に感心した与左衛門の計いで、死んだ与一の代りに神崎家の養子に迎えられた。名も神崎与五郎と改め、赤穂城に向う称吉。時が経って--浅野内匠頭の刃傷によりお家断絶、浪人となった与五郎は故郷に帰って来た。そんな彼に名主惣左衛門は娘喜久との縁談を申込んだ。しかし、吉良討入の大事を目前にひかえる身。かなわぬ想いに喜久は、泣き崩れた。そんな或る日、同志早野勘平の迎えで急遽江戸に立つことになった与五郎は、かねて用意の袱紗包みを弥作に預け、そのまま村を発った。赤穂浪士の秘挙を感ずいていた村総代の七太夫は、与五郎出立を知り、称作の手から強引に袱紗を奪い取り、開けてみれば中身は与五郎の辞世と髪の毛。告訴の賞金五十両を目当てに、七太夫はそれをにぎって飛出した。与五郎の身に一大事と、追いすがった弥作は、ついに七太夫を鉄砲で射ち殺してしまった。そして、侍の子の親として、野鎌の刃で見事割腹して果てた。--元禄十四年二月十四日、陣太鼓一きわ高く鳴り響く雪の吉良邸になだれ込んだ四十七人の赤穂義士。その中には、一きわ華々しく活躍する神崎与五郎の晴姿があった。

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