狙われた土曜日

劇場公開日:

解説

一昨年、京阪神地区で起った強盗殺人事件に取材した“小説公園”所載の樫原一郎の小説、『S・W・レボルバー銃』を「信号は赤だ」の吉田哲郎と「凸凹巖窟王 (二部作)」の松村正温が共同脚色した犯罪映画。監督は「運ちゃん物語」の天野信、撮影は、「編笠権八」の相坂操一。主演は「朱雀門」の舟木洋一、「朝の口笛」の月田昌也、「スタジオはてんやわんや」の苅田とよみ。

1957年製作/39分/日本
劇場公開日:1957年4月16日

ストーリー

深夜、京都の街外れの派出所を襲い、当直の岡巡査を射殺、拳銃を強奪して逃げるという不敵な犯行が発生した。続いて映画館、銀行が相次いで襲撃されたが、賊は大胆にも「次は六の日の土曜日」と事件を予告して消えた。果せるかな、その日大阪の質屋が襲われた。大阪東署に設けられた特別捜査本部は、手口から見て同一犯人と断じ聞込みを始めた。殺された岡巡査の友人、倉田刑事もその一員だが、射的場を洗っているうちに“東京”と呼ばれる射的の名人を見つけ、怪しいと尾行を続けた。容疑者を追って、彼は京都から大津、ふたたび大阪とめぐり歩いた。ところが、倉田は容疑者を追うに急な余り本部と連絡を取らなかったかどで交代を命ぜられた。倉田の代りに池田刑事が“東京”の尾行を続けたが、気づかれて不意に拳銃で射たれた。弾丸を鑑定の結果、想像通り岡巡査の拳銃のものと判り、一連の凶悪事件の犯人は、この“東京”と決った。一方、“東京”こと近藤は危険を察知質屋襲撃の共犯者、大黒と桂馬の口から犯行が洩れるのを恐れ二人を追ったが、大黒は東京で倉田に逮捕された。だが近藤は、大阪に舞戻ったもう一人の桂馬を射殺後大胆にも白昼、大阪の派出所を襲い、巡査を殺して新しい筆銃を盗んだ。しかも、その足で隣の銀行に押入り五百万円を奪った近藤はパトロールカーの追跡を尻目に、車やスクーターを乗りつぎして懸命の逃走をはかった。いよいよ窮地に陥ると、砂遊びの子供を人質になおも警官隊の包囲網を逃出そうとした。しかし倉田刑事らの活躍で、弾丸を射ち尽した近藤は、鮮血にまみれた、その手に手錠をはめられてしまった。

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