早く帰ってコ

劇場公開日:

解説

流行歌手青木光一のヒットソング「早く帰ってコ」をそのまま映画化した歌謡メロドラマ。志賀高彦の脚本を「お母さんの結婚」の斎藤達雄が監督する。撮影は「哀愁の街に霧が降る」の栗林実。主な出演者は東宝専属第一回の伊藤久哉、「大番」の太刀川洋一、ほかに青木光一、島倉千代子、杉葉子、東郷晴子、森啓子、飛鳥みさ子、中村是好など。

1957年製作/59分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1957年4月2日

ストーリー

畑中安夫は東北の和やかな家庭に育ったが、ふとしたことで実の母が東京にいるという秘密を知り、兄健一の口ぎきで上京する。腕自慢の安夫はプロボクサーとして出発し連勝を続けて行く。が母の消息は判らず暗い気持が大きくなり、ある試合で惨敗する。そんな彼をバー、エデンのマダムと店の昌子、マダムの姪京子らが慰さめるのだった。彼を励まそうと同じアパー卜に住む昌子は、自分の子供や友人のテルと四人で遊園地へ遊びに行く。ところがこれを知ったテルの恋人高志は誤解し、安夫を憎むようになった。高志は復讐すべくボクサーとなり腕を上げて行く。一方、安夫は負けがこんでいたが、ある日別居中の昌子の夫が二十万円あれば親子三人一緒に暮せると言っているのを聞き、考えた安夫は思いきって八百長試合を引き受ける。ところが相手は何と高志である。二人の試合のポスターをみて驚いたのは高志の母邦代。邦代こそは安夫の実の母で、安夫と高志は血をわけた兄弟だったのだ。試合直前にそれを知った安夫は弟に誤った道をふませまいと八百長をやめ、高志をノックアウトする。このため安夫は帰りにやくざ連中から袋叩きにきれてしまう。ようやくの思いで邦代の処に行ったが、安夫に田舎で暮してもらいたいと願う邦代は心を鬼にして安夫を追い帰した。傷心の彼へ兄の健一から早く帰ってこいと便りがあり、安夫は帰郷することに決めた。上野駅に見送りにきたエデンのマダムと昌子は、京子を一緒に連れて行ってくれと言う。安夫は久しぶりで明るい表情をとり戻すのだった。

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