若君漫遊記 伏見稲荷の大仇討

劇場公開日:

解説

別冊読切傑作集所載の伍堂徹二の原作を「警察官」の関沢新一が脚色し、「銀蛇の岩屋 (前後篇)」の加戸野五郎が監督する、お家騒動をめぐる痛快時代劇。撮影は「姫君剣法 謎の紫頭巾」の山中晋。主な出演者は「関八州大利根の対決」の明智十三郎、「風雲急なり大阪城 真田十勇士総進軍」の日比野恵子と天城竜太郎。ほかに丹波哲郎、北沢典子、中山昭二、藤木の実、若月輝夫、江川宇礼雄、若杉嘉津子など。

1957年製作/70分/日本
劇場公開日:1957年3月13日

ストーリー

正義の若君松平長七郎は単身五十三次漫遊の旅に上り、途中ゴマの蠅、狐の権太に狙われたが逆にこれを押えつけて子分にし道中の費用を払わせて行く。この二人に妖麗な姐御お吉を加えた一行は赤坂で事件に出会った。淀藩藩士木村紋之丞の持参する密書を奪いお家乗取りを図る神田玄九郎の一党に出会い淀藩の重大事を知り、偶々危機を救ってやった巡礼姉弟が神田を父の仇と狙っているのをしって長七郎は解決にのり出すことになった。紋之丞を追う神田一味、それを追う長七郎達はやがて亀山の宿に来た。そこで偶然長七郎は神田と渡り合ったが、白狐の幻影で惑わす魔刀にアワヤというときお吉の拳銃に救われる。意外な妖刀の出現に長七郎が思い悩んでいるとき、巡礼小雪から、かの魔刀狐宗近は白狐が向う鎚をうったと伝えられる名刀で姉弟の父のものだったのを神田に奪われたのだと聞かされる。その頃淀城では悪家老早坂主馬らが長七郎の出現に慌て、最後策として幽閉中の藩主河内守をたぶらかし、狐落しの儀式を行いそのときに毒殺しようと企む。その当日、祭壇の前で河内守は全く放心状態で、神田のさし出す盃を口にもって行こうとする刹那銃声一発、盃が吹ッ飛ぶと同時に長七郎、巡礼姉弟が斬りこみ稲荷大社は乱闘の巷と化す。かねて小雪から、狐宗近に向うときは太陽を背にして戦えと云われていた長七郎はそれを守って神田をじりじりと追いつめ、遂に巡礼姉弟の孝心の刃に止めをささせてやる。事件も片附き晴れ渡った翌日、姉弟に別れを告げた長七郎は再び漫遊の旅に出るのだった。

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