神変美女桜

劇場公開日:

解説

大佛次郎の原作から「妻恋峠」の松浦健郎が脚色、「鞍馬天狗 白馬の密使」の内出好吉が監督した娯楽時代劇。「孫悟空」の藤井春美が撮影を担当する。主な出演者は「任侠清水港」の東千代之介、長谷川裕見子、「朱鞘罷り通る」の喜多川千鶴、「新諸国物語 七つの誓い・三部作」の浦里はるみ、他に進藤英太郎、阿部九洲男、岸井明、星十郎など。

1956年製作/88分/日本
配給:東映
劇場公開日:1956年12月11日

ストーリー

泰平の元祿時代。江戸中村座に突然起る騒ぎ。旗本渋江淡路を首領とする大風組の仕業である。一方中村座附近の盛り場に姿を現わしたのは貧乏浪人秋月十太夫。スリのおさんが彼を狙うが妙に隙がない。唐竹の銀次も手を出すが逆に池へ投込まれる。十太夫はやがて小唄の師匠お竜の長屋へ身を寄せるが隣は偶然にも銀次の家。十太夫の人柄は忽ち長屋中に好かれ、銀次も親しくなる。剣術指南をしたいという十太夫を、銀次は黒正道場に案内するが、主の黒正は丁度、剣客相馬鬼谷斎、大風組の面々に病の身を痛めつけられ娘由利と無念の涙を呑んでいる時だった。十太夫は忽ち大風組を追散らす。翌日、十太夫は再び道場を訪れたが、そこに黒正の割腹の姿を見出した。しかも、そこへ大風組が現われ、黒正の死体を見て不機嫌に立去った。やがて娘の由利が帰宅、そこで十太夫は、由利が実は三浦五万石、大河原家の嫡男珠樹であること、その昔父亡き後、継母お村の方と、彼女と結ぶ淡路との陰謀で退けられて、以来そこを逃れ女装して黒正に養育されて来たことを知った。義に篤い十太夫は、ここに珠樹を助け、大風組と戦う決意を固める。しかし淡路一味は珠樹探索に執拗な目を光らせていた。スリのおさんを回し者に使ったが、彼女は十太夫に前非を悔いて淡路ら一味の所在を告げる。十太夫は遂に中村座に集る一味を襲撃した。華やかな舞台は忽ち乱闘の場と化す。珠樹はお村の方に向い、腐り果てた三浦五万石に未練はないと恨みを晴らす。狂気の淡路は珠樹に短銃を向けたが、弾は彼を疵ったおさんに当った。しかし淡路は十太夫に倒され、大風組は大目付田島山城守に捕えられた。

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