拳銃を捨てろ

劇場公開日:

解説

“新潟日報”ほかに連載された久生十蘭原作“われらの仲間”より「母子像」の植草圭之助が脚色、「大学の石松」の小石栄一が監督するギャングもの。撮影は「夕日と拳銃」の藤井静。主な出演者は「母孔雀」の高倉健、田代百合子、「朱鞘罷り通る」の浦里はるみ、「鞍馬天狗 白馬の密使」の岡田英次、ほかに園ゆき子、高木二朗、加藤嘉、花澤徳衛など。

1956年製作/91分/日本
配給:東映
劇場公開日:1956年12月19日

ストーリー

青年技師草間は建築中の六階から墜落して死んだが、関係者からは過失死と届けられた。親友の柳は背後に何者かがいると睨む。帰京したジュン子は、兄の悲報を知らされ現場に駈けつけたが居合せた人々は死体すら見せなかった。お秀の店に呼び出された柳は、木所や社長の娘シキ子らから彼が下手人であるかの如く詰めよられたが、お秀の計いで裏口から逃れ、ジュン子のアパートへ急いだが、犯人追求を固く誓う二人の室は竹島によって鍵をかけられた。彼等の狙うものは、対数表に見せかけた草間の、不正工事と金塊の在り場を吐露したメモであった。ジュン子はお秀の許に身を隠し、柳は自動車に乗せられたが、隙をみて逃走した。メモはお秀が変装してアパートから持ち出した。柳は記者の石原に事情を説明し、単身シキ子に面会を求めると、それと知った一味は彼を巣窟におびき寄せて亡き者にしようとし、息詰る死闘となった。その頃お秀とジュン子の隠れ場所を知った竹島はジュン子を誘拐し地下室に幽閉した。上のホールでは蓮見の歓送会が行われていたが、虐待されるジュン子を見かねて木所、相馬らを殴り倒した彼も、やがて殺され、ジュン子は海岸のハウスに連行された。柳は闇夜、彼女の居所を探し当てたが、拳銃を構えたシキ子が立っていてメモを出せと迫った。その頃、石原の連絡によって周囲は警官隊が包囲していた。シキ子の拳銃を奪った柳は、彼女の父山下が自らの安全の為、満人を虐殺した現場写真を囮に有本に強請されていたと知るが、裏切りを知った有本は彼女を射殺した。ハウスは一味と警官隊の修羅場と化した。傷ついた柳は喘ぎながらジュン子を救った。螺旋階段を逃げる有本は蜂の巣の如く撃たれて真逆様に墜落して行った。

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