忍術快男児

劇場公開日:

解説

忍術が使えたら裏から見た社会はどう映るか、世相を笑いと諷刺で解明する娯楽篇。「まぼろし怪盗団 (三部作)」の森田新のオリジナル脚本を「青年安兵衛 紅だすき素浪人」の河野寿一が初めて現代劇のメガホンをとる。撮影は「にっぽんGメン 特別武装班出動」の星島一郎。出演は「にっぽんGメン 特別武装班出動」の波島進、「水戸黄門漫遊記 人喰い狒々」の千原しのぶ、「青年安兵衛 紅だすき素浪人」の浦里はるみ、「無法街」の小宮光江、新人古賀京子などのほか薄田研二、千田是也、神田隆、増田順二など。

1956年製作/80分/日本
配給:東映
劇場公開日:1956年9月5日

ストーリー

その昔、猿飛の術を極めた藤原左衛門尉正親の七代目の子孫、藤原正彦は大変な善人。第九建設の事務員をしているが、土木省の役人中西を饗応、競争相手の相互建設より一足先に工事入札をと意気ごんでも、ヘマの連続で又もや失敗。部長のお目玉で悄然とする正彦をいつも励ますのは、許婚の女流カメラマン明子である。妹園子や母も出世の遅い彼を励ます。我と我が身に愛想がつき、先祖の肖像画の前に端座する正彦。そこへ妙なる楽の音と共に、忽然現われた正親の亡霊。腕力衆にぬきんでる猛気丸と一服飲めば姿はかき消える消隠丸、二種の秘薬を伝授する。さて、中西は明子に横恋慕。甘言で彼女を騙し別荘行きを誘うが、これを知った正彦は得意の腕力で明子の危急を救う。ある時は明子の家へ立退き強要のいやがらせをするやくざ者を張り飛ばし、園子は兄貴を見直す。杉山部長が夫人の令妹多加子とランデブーするのをみた正彦は、代議士三原が行政汚職の謝礼を業者塚本から貰う現場に消隠丸で忍びこみ証拠書類を掴み上げて消え失せてしまう。検察庁に不正事件を暴露した正彦は今や時の人、査問委員会では証人台で答弁、汚職は拡大して国会で大乱闘まで始まる。明子は園子と共に、恋人の写真で右往左往。箱根に静養中のボス牛山は三原に命じ正彦を懐柔の上、証拠書類奪還を策す。三原に呼ばれた正彦は監禁された明子を発見、秘薬二つの力を借りて大奮闘。明子の急報で警官隊が駈けつけ悪ボス一味は逮捕、長たらしい罪名で警視庁に連行され万事めでたし。正彦と明子もウェディング・マーチに送られて、目出たく結婚にゴール・インした。

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