アチャコの子宝仁義

劇場公開日:

解説

花菱アチャコ、浪花千栄子のコンビを以て、市井の片隅に咲いた親と子の愛情の美しさを涙と笑いで描いた娯楽時代喜劇。「怪盗鼠小僧 祭に消えた男」の森田竜男の脚本を「ホガラカさん (二部作)」の萩山輝男が監督、「マリヤ観音 (前後篇)」の竹野治夫が撮影を担当した。主な出演者は、「花笠太鼓」の花菱アチャコ、「祇園の姉妹」の浪花千栄子、「マリヤ観音 (前後篇)」の高野真二、「のんき侍大暴れ」の朝丘雪路、その他草間百合子、大津絢子、設楽幸嗣など。

1956年製作/67分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1956年8月28日

ストーリー

木賃宿の主人長兵衛は養子の身で女房お峯の尻に敷かれっ放しだが、外へ出れば自称幡随院長兵衛の生れ変りと侠客気取り。今日の縁日も喧嘩の仲裁で金をやったり、居候の浪人道太郎が大道芸人として唄っていれば客寄せをしたり、手裏剣投げのお時が酔客にからまれているのを助けたり大忙し。だが帰途、まむしの権太一家がみぞぶた長屋をこわそうとしているのに啖呵をきった為痛めつけられ散々。お時の石礫に助かったが、お峯に侠客気取りはやめるとの誓約書を書かされる。翌日、お峯が調達した金を持ち仕入れに出かけた彼はチンピラに煽てられ居酒屋に入ったため無一文。途方にくれてさまよう長兵衛は思いがけずも八年前、故郷を出る時祖父に預けた亡き先妻の子徳松に出逢う。祖父は死に、父恋しさにやってきたという。お峯の手前、追剥に襲われた処を徳松に救われたと偽り帰るが見破られて徳松は追い出された。だが我が子可愛さに抱寝したためお峯に叱られる長兵衛を見た徳松は姿を消す。長兵衛は権現様へお百度を踏んだ甲斐あり長屋でお咲の屋台店を手伝う徳松を見つけ、以後、屋台に通っては逢瀬を楽しむ。お峯はこれをお咲にのぼせてと早合点。お咲の恋人幸吉の怨み言に、長兵衛は又もやお咲に逢わぬと誓約書を。長屋横領を企む権太に、長兵衛は家主幸兵衛と姪お時に掛合い証文をあずかって長屋の連中を喜ばす。そこに権太が徳松を人質に連れ去ったとの知らせ。長兵衛は単身、権太一家へ。お咲の口から総てを知ったお峯、幸吉らは道太郎を先頭に助勢に駈けつける。やがて長屋にはお峯の側に徳松の笑顔、お咲と幸吉の睦じい姿、だが長兵衛は侠客の生れ変りといった顔。

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