大学の剣豪 京洛の暴れん坊

劇場公開日:

解説

「大学の武勇伝」の続篇ともいうべき剣道ものの青春喜劇である。「金語楼の兵隊さん」の川内康範と金城三平の脚本を「裁かれる十代」の佐伯幸三が監督した。撮影は「ノイローゼ兄さんガッチリ娘」の岡戸嘉外。主な出演者は「続・君ひとすじに」の高島忠夫、「天国はどこだ」の沼田曜一、「検事とその妹」の筑紫あけみ、「社長三等兵」の和田孝、その他宮城まり子、荒川さつき、藤木の実など。

1956年製作/87分/日本
劇場公開日:1956年6月6日

ストーリー

関東代表の学生剣士小野政吉は、全国大学剣道大会で関西代表の相川年雄と対峙すべく、花の京都に姿を現わし、相棒の剣道部員相川五郎助と行楽に賑う円山公園にさしかかった折、与太者風の男に襲われた舞妓鳩子を救った。だが、この時、二人に加勢したザル売り娘をただものでないとにらんだ政吉は、五郎助と共に後を追い、彼女が××流の達人東郷隆盛の一人娘で九重という女剣士と知った。舞妓の鳩子は、実は政吉の相手相川の恋人だったが、相川の父親が経営するキャバレー“桃山”の支配人山村にかねがね目をつけられていた。山村は政吉の前に大金を積み相川に勝を譲ってくれと頼んだが、政吉は勿論拒絶した。こうした山村の卑劣な行為に激昂した政吉たちは相川をなじるが、何も知らぬ相川は鳩子にも冷遇され一人悩んでいた。やがて政吉の宿には東京から芸者の春千代、続いて東郷父娘も乗り込み、春千代と九重は政吉を挟んでつかみ合いまで始める始末。そこに女アナウンサーのマリ子も押しかけ、閉口した政吉は五郎助を連れて逃げ出した。だが二人は先日の事件が原因で警察に留置され切歯扼腕したが、政吉の腕前に惚れ込んだ映画ブロデューサー川島の好意で無事釈放された。山村の魔手から鳩子を救った政吉は川島に映画スターになることを承諾し、その前金で彼女の窮状を救おうとした。総てを知った年雄は政吉に心から感謝した。試合の当日、東郷父娘や春千代、五郎助、そして鳩子たちの見守る前で政吉と相川の間に大熱戦がくり展げられた。そして勝利の栄冠は政吉の上に輝いた。握手する二人に、満場の観客は心からの拍手を送った。

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