劇場公開日 1956年6月14日

火の鳥(1956)のレビュー・感想・評価

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4.0月丘夢路は本当の大女優である。

2022年9月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 劇団の大女優として、元恋人、劇団の代表、新人俳優、それぞれの男女の関係を揺れ動く。火の鳥のように熱い女優を月丘夢路が演じている。イギリス人の父を持つハーフである。
 日活の北原三枝、長門裕之、芦川いづみらのスターも少しだけだが出てくる。仲代達矢の本格的映画デビュー作品。話し方や冷静なニヒルさは当時から彼の持ち味なのだ。この時代にはよくある若者の革新系・自由な劇団員としてハマっている。中原早苗も堂々としている。

 伊藤整の1953年の「火の鳥」を原作にしており、戦後あまり立っていない時期にこのような奔放な生き方の女性を描いているのが凄い。その複雑な男女関係と思い立ったら突き進む女性を演じきった月丘夢路は本当の大女優である。

広島市映像文化ライブラリー 月丘夢路特集

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M.Joe