白浪若衆 江戸怪盗伝

劇場公開日:

解説

黙阿弥の「三人吉三」による並木行夫の原作を「地獄の用心棒」の共同脚色者の一人浅野辰雄が脚色、「木曽の風来坊」の小林桂三郎と中尾利太郎がそれぞれ監督と撮影に当った。主なる出演者は「木曽の風来坊」の坂東鶴之助と小林重四郎、「旗本やくざ(1955)」の中川晴彦(日活入社第一回)「志津野一平 地獄の接吻」の利根はる恵と水島道太郎、「おふくろ(1955)」の桂典子など。

1955年製作/88分/日本
原題:Sharp Blades
配給:日活
劇場公開日:1955年9月7日

ストーリー

十年前何者かに盗まれた堀田家の名刀庚申丸を求めて只一人の姉とも離れ夜ごと大名屋敷を探して歩くお嬢吉三はある夜お久美という娘を危難から救ったことから刀の行方を知った。刀は彼女の父親船頭伝吉が持っていたのだが浪人お坊吉三に傷を負わされ強奪されてしまったのである。お坊は刀を持って堀田家剣道指南役海老名軍蔵を訪れ御金蔵から三千両を盗み出したどくろ組の話などを包わせて軍蔵をゆすった。その交渉の最中に刀はお嬢の手によって奪い去られた。軍蔵は何か弱身があるらしく料亭「菊亭」でも坊主の和尚吉三にゆすられる。伝吉を見舞いに行った帰りお嬢はどくろ組に襲われ危いところを和尚吉三に救われた。和尚はお嬢を傷の手当に巾着切御守殿お滝の家につれて行った。その間に刀は軍蔵一味に奪われてしまった。お嬢はお滝から貰った金を伝吉に与えたがそれはどくろ組の盗んだ極印つきの小判であったので伝吉は取調べを受けた。金はお滝のすりとったものであった。「菊亭」の芸妓鈴千代は嫌な軍蔵に落籍されることとなったが彼女には幼時別れた一人の弟が何処かにいる筈であった。お嬢は秀千代に化けて軍蔵の屋敷に入ったが奸計にかかって地下牢に落ち、そこで堀田家の極印つきの小判を見つけた。軍蔵こそどくろ組の首領であった。まもなくかけつけた和尚に救われたお嬢は改心したお坊と協力し軍蔵を討ちとった。鈴千代は軍蔵に斬られたが、名刀はお嬢の手に戻った。お坊と和尚は帰参するお嬢をかばって捕手にとらわれて行った。

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