月は上りぬのレビュー・感想・評価

　Amazon Prime Video（日活ﾌﾟﾗｽ）で鑑賞（4K復元版）。

　女性の心の機微が格調高い映像から匂い立つ。田中絹代監督の繊細な演出が光っていました。小津の脚本も素晴らしい。
　姉の恋にお節介を焼く節子だが、自分のことになるとどうしたら良いか分からなくなる様がもどかしくかわいかったです。

昭和の恋はおせっかい（笑）
昭和といっても相当古い部類。今はほぼいなくなりつつある世代かと。
プー太郎のくせに急に上からの昌ニがムカつきます（笑）今の女性になら速攻振られるはず。それがヘナヘナヘナになってしまうのが面白い。「666」は恋の暗号らしい。オーメンしか思い浮かばなかった。
庶民的、牧歌的で味があります。

昌二と節子の仲直りの場面が若干くどいと思ったけどほのぼの観られる佳作。