雪の炎

劇場公開日:

解説

『平凡』連載の白川渥の原作を「暁の合唱(1955)」の八住利雄が脚色、丸林久信が第一回作品として監督する。撮影は「密輸船」の飯村正、音楽は「スラバヤ殿下」の松井八郎の担当。出演者は「天下泰平」の司葉子、宝田明、「泉へのみち」の河内桃子、宮口精二、「愛のお荷物」の山村聡のほか、江原達怡、石原忠、沢村貞子などである。

1955年製作/93分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1955年3月29日

ストーリー

若いミシンのセールス・ガール夕子は、五日間の休暇を利用して、夕子の父母のかたみである信州の祖父の家に向かった。祖父の雨暁は義弘という青年と共にこゝに住み、スキー客に部屋を貸したりもしていた。ある日東京から、科学者の卵である勝とその妹のやよい、彼女の恋人の信造の三人のスキー客がやって来た。その夜夕子が部屋に独りいると、信造が突然入って来た。夕子はその非札を責めたが、この部屋は以前信造の勉強部屋だったので懐しさの余り入ったのだと云った。この家は信道の父が事業に失敗した時、人に渡ってしまったので、信造の家の分家にあたる義弘の家がそれを横奪りしたのだという。その夜やよいは過去の秘密を信造に打明け、それがため信造の感情は害された様子であった。一方義弘は夕子に求婚したが、夕子は相手にもしなかった。そのため義弘は信造と夕子の間柄を中傷したので、やよいは嫉妬にかられ夕子に迫った。だがやよいの言葉に反って夕子は自分の本当の心を知った。夕方血と雪にまみれた信造が担ぎこまれた。それにとりすがる夕子を見て、やよいは死を決意して吹雪の中へ飛び出た。夕子は後を追い、やよいを救った。やよいが病床に臥している間、夕子は自分の感情に負けて信造との情熱に身を委せた。五日間の休暇は終り、様様の体験を重ねた夕子は、新しく生きる意欲を持って雪の山々を後にした。

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