勝敗

劇場公開日:

解説

「月よりの使者(1954)」の八住利雄の脚本を「真白き富士の嶺(1954)」の佐伯幸三が監督する。撮影と音楽は「君待船」と同じく秋野友宏と大久保徳次郎が夫々担当。出演者は「千姫(1954)」の菅原謙二と「荒城の月(1954)」の若尾文子を中心に、「赤穂義士(1954)」の伏見和子、「千姫(1954)」の三田隆、「新しき天」の藤田佳子など。

1954年製作/91分/日本
劇場公開日:1954年12月1日

ストーリー

旬日に控えた全日本学生柔道選手権試合に出場する相良順一は、孫の雄姿を見るため上京した祖母と連れ立って東京見物をする時、快活で美しいバスガール恵子にすっかり好感を持った。だがこの順一と選手権を争う相手こそ恵子の兄竜太であった。竜太はアルバイトからすっかりグレており、恵子は兄を立ち直らせるものは柔道しかないと、秘かに選手権試合を待ち望んでいた。そして兄の強敵順一の許を訪れ、彼が意外にもバスで知合った男だと知った。恵子は兄のことを哀願したが、神聖な試合に情実を入れることはできないと順一は怒った。しかし選手権試合は、竜太の勝利となり、彼は大滝産業に迎えられ、社長令嬢の笙子と親密になって行った。一方敗れた順一は、父の順造が事業の不振で自殺し、彼は恵子の世話で大滝家の家庭教師となった。一方笙子は竜太を真面目に愛さず、その心変りを怒った竜太は順一の誘惑と誤解して彼と大格闘をした。それ以後順一は父の後妻であった芸者屋をしているおしんの許に世話になり、そこの抱え芸者秀彌の世話で矢島商事に就職した。ところが矢島商事は密輸団の本拠で、竜太はその仲間に入って居り、依然笙子への愛情に悶えていた。彼は順一を相変らず憎んでいたが、恵子はその誤解をとこうとしていた。一旦追放になった紘道館で、二人はその技を惜しまれてフランス派遣柔道選手権試合に出場し再び顔を合わせることになった。今度は順一の勝ちだった。順一と恵子、竜太と笙子の愛情、そして順一と竜太の友情も結ばれた。

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