お富さん

劇場公開日:

解説

流行歌「お富さん」の映画化。吉方鶴三の原案から志摩裕二が脚本を書き、「嫁とよばれてまだ三月」と同じく天野信が監督を、今井ひろしが撮影を担当した。主演は「花の白虎隊」の勝新太郎と「千姫(1954)」の小町瑠美子、「千姫(1954)」の水原洋一、「伊達騒動 母御殿」の大邦一公、伊達三郎、玉置一恵らが助演し、歌手春日八郎も出演する。

1954年製作/44分/日本
劇場公開日:1954年11月3日

ストーリー

和泉屋の若旦那与三郎は深川八幡の矢場娘お富と恋仲だったが、お富の母おまさには権太という情夫があり、彼はお富を種に与三郎の父与兵衛から金をゆすった。このためお富を嫁にしようと考えていた母おいくまで、結婚に反対した。純情な小悪党蝙蝠安は秘かにお富を思っていたが、与三郎が本当に彼女を愛している事を知ると、蔭ながら二人を励ますのだっだ。権太は木更津の顔役赤間の源左から賭博に負けて五十両を借りていた。この返済のため、彼とおまさはお富が木更津で芸者になるか、でなければ和泉屋をゆすって五十両をとると責めつけた。お富は泣きながら木更津へ去ったが、これを知った安は怒りの余り権太を殺し、与三郎にこれを知らせた。与三郎はすぐ金を都合して木更津へ行き、お富と海岸で会っている所を、源左と子分たちに襲われ、全身に傷を受けて海中へ転落し、お富も後を追って海へ身を投げた。それから一年。深川の矢場で安は凄いやくざに変り果てた与三郎と会った。安は赤間の源左は越前屋と共謀で禁制の密貿易を働いており、越前屋は源治店の妾宅に入りびたりになっている事を探り出した。与三郎が妾宅に強請りに行くと、意外にもあの時海に身を投じて越前屋に助けられ、今はその妾となったお富に会う。泣いて訴える彼女の真心も聞入れず金を強請って帰った与三郎は、その後源左が越前屋を襲ってお富を奪おうとしているのを知り、飛びこんで行った。越前屋は源左に殺され、与三郎は源左を斬った。そして次の日、安に送られて与三郎とお富は旅に出た。

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