学生心中

劇場公開日:

解説

「かくて夢あり」に次ぐ日活現代劇第二作。“面白倶楽部”に連載された小谷剛の原作より、「素浪人日和」の八住利雄が脚色し、「むぎめし学園」の森永健次郎が監督している。撮影は中尾利太郎の担当。出演者は「七人の侍」の木村功、「かくて夢あり」の宮城野由美子、金子信雄、「若者よ! 恋をしろ」の小林桂樹「どぶ」の宇野重吉、新人中原啓七など。

1954年製作/99分/日本
配給:日活
劇場公開日:1954年7月27日

ストーリー

真樹茂は夏休みに、友人木山伸二、秋岡五郎と共に木山の兄圭太が主任技師をしているダム建設場に出掛け、そこの山小屋で独り物想いに耽っている時、貧しいが美しい宮比佐子に出会った。茂は両親なき後、叔父寛治の世話になって学生生活を送っていたが彼の母に寛治が邪恋を寄せた事が母の死を早めた原因である事を知って以来、茂は叔父の援助を受けぬ決心をした。寛治は勿論、茂をひそかに愛する娘の節子も強く反対するが、建築を専攻する茂は圭太の紹介でビルの建築場にアルバイトの口を見つける事が出来た。或る晩、そこの主任技師大磯に連れられたキャバレーで茂は比佐子に邂逅し互いに深い愛情を感じた。しかし比佐子を恋する不良竜一に茂は殴り倒され、失明して叔父の家に引取られた。父が借金をしている田舎の有力者との結婚を迫られた比佐子は茂を訪れるが、節子に妨げられて会えなかった。不遇な身体で比佐子への愛情にもえる茂は、降りしきる雪の中を想い出を求めてかの山小屋へ辿り着いた。偶然それを聞き知った比佐子も駈けつけ、冷えきった茂の身体を固く抱きしめた。愛情に生きる事を誓い合った二人は手を取り合って山小屋を出るが、吹雪の中に倒れた二人は再び起きなかった。それから数日、二人の死を新聞は「学生心中」と報じた。

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