恋しぐれ 浅間の火祭

劇場公開日:

解説

高村将嗣の企画になる東映時代劇。大林清の原作より「追撃三十騎」の加藤泰と監督の萩原遼(「新諸国物語 笛吹童子 第一部どくろの旗 第二部妖術の闘争 第三部満月城の凱歌」)が共同脚色している。撮影は「新諸国物語 笛吹童子 第一部どくろの旗 第二部妖術の闘争 第三部満月城の凱歌」の三木滋人の担当。出演者は「鞍馬天狗 疾風八百八町」の嵐寛寿郎、「里見八犬伝(1954)」の田代百合子、「弥次喜多」の宇治みさ子、「影法師一番手柄」「疾風愛憎峠」の原健策、月形竜之介など。

1954年製作/81分/日本
配給:東映
劇場公開日:1954年7月27日

ストーリー

捨て子の身を杵屋長次郎に拾われた扇太郎は、以来芸道一筋、今では杵屋社中でも長次郎のワキを勤め、長次郎の娘お美津とは許婚の仲だった。その頃扇太郎の実父で信州小諸の貸元佐吉は赤鼻一家の殴り込みに合って絶滅した。使いの知らせで駆けつけた時既に遅く、生き残った佐吉一家の六太郎、銀次や扇太郎の身にも赤鼻一家の執拗な刃が迫り、扇太郎は赤鼻の用心棒坂井半四郎を倒した。だがこの半四郎こそ扇太郎の相弟子坂井伝兵衛の弟で、心ならずも伝兵衛は弟の仇討ちに旅立たねばならなかった。扇太郎恋しのお美津もまた小諸へ。しかし扇太郎は赤鼻一家の平助を斬って八丈島へ流され、お美津も赤鼻一家に捕まって宿場女郎に売られた。それから幾年、島を破って信州に舞い戻った扇太郎は捕手に追われて身を隠した塩尻の女郎屋大黒の折檻部屋でお美津と邂逅した。それから二人は追われながらも河原崎座に到着した。丁度舞台では長次郎が演し物を控えて倒れた直後だった。涙ながらの親子の対面をする間もなく、伝兵衛の情の計いで、扇太郎は舞台に出た。想い出の名曲勧進帳、三昧を弾く扇太郎は伝兵衛の刃にかかろうと決心した。やがて押し寄せて来た御用提灯の波、だが又しても伝兵衛は「逃げろ」と囁いた。溢るる感動にお美津の手を引いて逃げる扇太郎の耳に、捕手に向って「弟の仇扇太郎を討ちとったぞ」と絶叫する伝兵衛の声がしみじみと響いた。

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