鳴門秘帖 前篇(1954)

劇場公開日:

解説

戦後は大映=新演技座で「甲賀屋敷」(四十九年)として映画化された事もある吉川英治原作の再映画化。「学生五人男」の棚田吾郎=舟橋和郎の脚本を「チャッカリ夫人とウッカリ夫人」の渡辺邦男が監督している。出演者は「暁の三十八番斬り」の市川右太衛門、「少年姿三四郎 第一部山岳の決闘 第二部大川端の決闘」の宇治みさ子、「殴り込み二十八人衆」の花柳小菊、「三代目の若旦那」の高千穂ひづるなど。

1954年製作/92分/日本
劇場公開日:1954年5月10日

ストーリー

阿波の国主蜂須賀侯は竹屋三位らと共に、処刑された竹内式部の志をついで再挙の磯を窺い他国人の阿波入国を厳禁した。隠密世阿弥はこの秘密を探ろうとして捕らえられ、剣山の牢に投ぜられたまま消息を絶つこと八年、娘千絵が家を守っていた。隠密の家に生れた者は同職の人以外との縁組を禁じられているため、千絵の愛人弦之丞は世をはかなんで虚無僧寺に身を隠した。世阿弥の恩をうけた銀五郎は、千絵の心を察して弦之丞と世阿弥を探しに江戸をたとうとしたが早くも誰かに殺害された。だがこのため弦之丞は決然として立ち、阿波の機密を探ろうとする。元天満与力常木鴻山や同心俵一八郎、目明し万吉も阿波に潜入を計り、俵は一足早く入国したが捕えられる。掏摸の見返りお綱、料亭川長の娘お米の二人は弦之丞を慕っているが、お綱には阿波の浪人お十夜孫兵衛、お米には森啓之助がしつこく言いよっている。江戸は甲賀屋敷で孫兵衛に追われて地下室へ落ちたお綱は、そこで初めて千絵に逢った。憎い恋仇!然しその憎い千絵を助けるため、地下牢に火を放った。火を見て駆けつけた弦之丞は、十兵衛と旅川周馬の剣を払いのけ、千絵の姿を求めて燃えさかる屋敷にとびこむ。

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